ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

楽々

 

 

 

 

 

2022/5/8

楽々

朝、身体と喉がバッキバキで目覚めました。昨日は楽しかったですが、まぁ疲れました。這いずりながら飯を食らい、呻きながらホームページ更新と昨日のブログ更新を終わらせたら、また眠る。起きたら準備をして、福岡大名、秘密へと発ちました。

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今日はこのライブを観に行っていました。

小倉のサイケデリックな後輩、ガーシィが来ていたので観に行ったら、なんか凄い方々が続々と演奏していました。6組いて、5組目までドラマーがいなかった。さわやかな妖気みたいなのがみんなから漏れ出していて、それが秘密の空気感と調和して、なんか凄かったです。

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楽しい日ですが、この歳になると6組の演者は辛くなってきます。全部見入っていたらまた這いずりながら帰る事になるので、適度に間を置きながら見ていました。申し訳ないが、こちらには昨日のライブの疲れもあるのだ。堪忍な。

それでもやはり、ライブは楽しいですな。この辺の話題は何日か前に書いたので改めては書かないですが、今日も楽しかったです。

 

 

 

 

 

 

幸せの黄色い行軍

 

 

 

 

 

2022/5/7

幸せの黄色い行軍

福岡天神にて、イエローハンカチーフ主催のサーキットフェス「イエローマーチ」にて、ノンフィクション、ライブでした。

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とても楽しくやらせて頂きました。いや本当に、お祭りでしたね。お初も知人も友人も、みんなまとめてわいわいがやがや。あまり人がいないで機材だけ置いてある楽屋は、そのまんま祭りのテントみたいになっていましたし、出番が終わって、まだ明るい中で外を歩くのは、大学時代の学祭を思い出しました。いやぁ、楽しかったです。

出番前の、イエローハンカチーフVo.イッキ君が死にそうになっていましたね。大変でしょう。全体がもう法人の規模ですもん。彼等の頑張りと、人望の成せるワザですな。我々は単純に、それにあやかっているだけです。そんなイエローハンカチーフ、大トリのライブでは太陽みたいに輝いていて、素敵でしたな。彼等に尊敬と感謝を、もちろんお客さんにも、ライブハウスにもね。ありがとうございました。

 

サーキットイベント、普段のイベントでは集まらない量のバンドが集まるので、打ち上げが同窓会っぽくなるのが、ちょっと好きです。

ジャンル的に中々対バンできない先輩とか、数年前はよく対バンしてたのに最近はしなくなった友人とかと一同に会して、お互いのライブを見た後で色々話ができる、素晴らしいです。日々のライブでもたまにあったりはするんですが、ここまで大規模に、一度にというのはないものです。まぁ我々は友人が少ないので、打ち上げでも案外手持ち無沙汰になりましたが、人が楽しそうにしている様を見てるっていうのも、また楽しいもんです。ハッピーが溢れていましたな。それなら私もハッピーだッピ。

 

しかしサーキットイベント、結構増えましたな。ノンフィクションはやらないのか、なんてことをたまに言われますが、我々の人望では無理でしょう。沢山の人に集まってもらって、我々が総大将、みたいなのも、なんか柄じゃないですしね。白日の下に晒されると、いろんなものが剥がれてしまうのですよ、我々は。太陽がまぁ似合わない。我々はもっと、外連味に塗れて、陰に潜んで、ニヤリと笑っておきます。こんなんだから売れねぇんだよな。でもこれが楽しいのですよ。

 

 

 

 

 

 

 

なかよきことは

 

 

 

 

2022/5/6

なかよきことは

ノンフィクション、練習でした。

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1ヶ月くらいライブが空いてしまったので、今回は本番のノリを意識しながらの練習でした。明日はサーキットのイベントなので、普段とは違いリハーサルからそのまま本番に移ります。精神の研ぎ澄まし方や、テンションの持って行き方なんかを考えながら、搔き鳴らしをしておりました。

スタジオ練習、我々くらいの歳になってしまったら、昔のようにただひたすら曲をやるのではなく、むしろ話し合いがメインになります。要所要所の細かいグルーヴや、ノリの確認を、ソウイチロウ君とコージーと岡田君が頑張って話してくれています。私はそれを「へ〜」って言いながら聞いています。いつもありがとうな、みんな。

ノンフィクション、という土台はもう出来上がっているので、あとはその上にどう曲を乗せるか、という話になります。良い演奏はもちろんですが、その曲のライブ中の役割なんかも加味しながら、最終的にはどう30分を作っていくかが大事です。その30分でお客さんにどう思って頂きたいのか、そういう事を考えながら、ライブを作っております。

まぁ偉そうな事は言ってますが、スタジオの空気感みたいなのは結成から大して変わらんです。馬鹿な話と冗談を飛ばしながら、ついつい長くなる休憩に気付かぬふりをしながら、雑味だらけのスタジオです。これが楽しいんだからしょうがない。

ストイックに、笑いを排除して、厳密に時間管理なんかしながらやった方が、そりゃあ良い演奏ができるでしょう。しかし我々の方が、ストイックなスタジオより楽しく、みんなで仲良くなれます。それはライブをやる上でとても大事な事なんです。本当に。

別に仲良しこよしでバンドやってるんじゃないんですが、同じくらいの質のライブだったら仲良い奴等のライブの方が絶対に良いですからね。これは本当。間違いない。何より楽しいので、スタジオというキツイ時間が少しだけ緩和されます。練習って元来楽しくないもんですからね。

サポートを含めた、我々仲良し4人組。これでしか出せないグルーヴを出していきますよ。寝て起きたらライブだ、どうぞ宜しくお願いします。

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エンジョイハウス

 

 

 

 

2022/5/5

エンジョイハウス

今日も今日とて、四次元に行っていました。

友人たるいっくんの、cradleというお洒落なバンドを観に行っていました。私が一生手を出せないタイプのお洒落さを持ったバンドで、とても羨ましい。私もクリーントーンでチャキチャキしながら、フレーズ混じりのカッティングをしたいもんです。リズム感がカスなので事故る映像しか見えませんがね。いいなぁ。

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これは四次元の、天井か壁か床です。特定できまい。

しかし、こうやって友人なり知人なりのライブを観に来るのは、何回目になるのでしょうか。もう15年くらい、ライブハウスに通っています。界隈にいくら落としてきたのか、想像もつかぬ。もっと感謝をしてくれてもいいんだぜ、と思いましたが私は酒を飲まないので、実は大した事ないかもしれません。大人しくしておきます。

もちろん、私より通ってる方はいくらでもいらっしゃいますが、私はバンドマンの中でも結構、観に行く方だと思います。バンドマンとはいえ、まぁ普通にお客さんです。何だかんだでやはり好きなのでしょうな、ライブハウス。

やはり、十代の方が楽しめたってのは間違いないですけどね。三十代になって楽しみ方が変わって、より深いモノにはなりましたが、十代のころのヒャッハーみたいな楽しみ方はもうできなくなりました。あの頃はもう、ただバンドが目の前でやってるだけで楽しかった。名前を知らないバンドが並んでいるだけでワクワクした。嫌いなバンドじゃなければ全部好きだった。

今ではもう、好きじゃないバンドは大体嫌いになってしまいましたがね。一体いつからでしょうか、ひねくれてしまったもんです。しかし、それでもやはりライブハウスは楽しいもんですし、まぁバンドをやっている限りは、行き続けるもんです。考え方を矯正する、なんてのはこの歳になったらもう無理ですが、楽しみさえすれば何でも良いとは思いますのでね。その時その時の楽しみ方で、しっかり楽しんでいこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

タラ&レバー

 

 

 

 

 

2022/5/4

タラ&レバー

ラーメンを食らって町を徘徊。小さな古本屋に行っていました。

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商店街のはずれの、さらにはずれ。小さな小さな個人の古本屋です。しかしこういうお店が、私は大好物なのです。ブックオフなんかではあり得ない本の並びをしていたりして、思わぬ出会いがあったりします。

ひょんなことから、店員さんやお客さんと話したのですが、どちらの方もよくライブを観に、秘密やら四次元やらに行っているようで、びっくりしました。残念ながら我々の事は初耳のようでしたが、いずれライブを観に来てくれるかもしれない、とのこと。ありがたいお話。

こういう偶然は、とても嬉しいし、面白いですよな。この店に来るのが数日、数時間ズレていたら、こういう出会いもなかったかもしれません。例えばこの出会いから関係が数十年続くとしても、この偶然がなければそれはあり得ませんでした。面白いもんです。

しかしこれ逆も然りで、例えば今日店に行かずに近くの喫茶店に行っていれば、そこで生涯の伴侶に出会っていたかもしれません。ブラブラ散歩をしていたら、途中で将来のバンドメンバーと出会ったかもしれません。真っ直ぐ家に帰っていたら、何処かで事故にあっていたかもしれません。もちろんほとんどはない話でしょうが、可能性を考えればキリがない話、世の中ってそういうもんです。

まぁ究極のたらればみたいな話、ヨタ話の頂点みたいな話です。でも可能性は誰にも否定できないですし、そういう細かい偶然の果てに今の人間関係が出来上がってるのも間違いない、という話です。世の中、大抵の事は偶然ですから。

結局、こういう事を考えても、全部どうしようもないのですがね。選んだ偶然がその道です。なかったタラレバを妄想しながら、選んだ道を何となく歩いていくしかないのです。それしか我々には、できん。

しかし今日、あの古本屋に行けて、あの方々と出会えたのは、改めてとても嬉しい偶然でしたな。今日の行程、どのタラレバを選んでも、これ以上はなかなかないでしょう。いやいや有難い。いつも引いてる気がする貧乏くじでなく、こういう日もなければね。やってられんぜ。

 

 

 

 

 

 

ローエンドロール

 

 

 

 

 

2022/5/3

ローエンドロール

どうしようもなく、不安に蝕まれる夜があります。原因はわかりません。目減りしていく預金の残高か、売れていく後輩のバンドの曲を聴いたからか、先ほど作った夕食が焦げ過ぎたからか。なんであれ、何となく気分が落ちる夜、というのはたまにはあります。血の巡りが滞留しているような、全身を行き交う電気信号に、少しだけ毒が混ざったような、そんな夜。混濁した意識の中で、見たくもない液晶の光を眺める。そんな夜の底が、たまにあります。

まぁ昔から幾度となくありました、季節の変わり目の風邪みたいなもんです。数日のデスクワークは滞りますが、他に特に影響はありゃしません。しかしやはり、それは風邪のように、いつになってもよくわからんタイミングで患ってしまうものなのです。きっとこれからも、そう。

対処法も風邪と同じです。無理せず寝る、これが一番です。処方箋はあるでしょうが、あんまり良くないクスリが多いのでオススメはしません。人によっちゃ酒や煙草でジェネリックするんでしょうが、私にはどっちもないのが辛み。

たぶん寝るのが一番です。しかしまぁ勿体無いし、なんだか負けた気になるので結局は寝ないんですがね。コーヒー淹れて、雑にアイスでも喰らいましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

悪巧みたち

 

 

 

 

2022/5/2

悪巧みたち

また映画、観てました。「ジェントルメン」という、昨年公開のイギリス映画です。

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麻薬王の金を巡って悪人どもが謀略を巡らす、というクライムアクション、かつ群像劇です。監督はガイリッチー。格好良い群像劇を撮らせたらこいつはピカイチです。スクリーンの中、存分に悪巧みをする男たちの、ウィットにクールにスタイリッシュ面々。存分に楽しませて頂きましたぜ。

ただ私は監督の過去作「ロックストック&トゥースモーキングバレルズ」の方が好きでしたな。映画の趣向は全く一緒、男たちが悪巧みする映画なんですが、あっちの方が、単純に笑えるので好きです。ガイリッチー作品はたぶん「スナッチ」が一番有名ですが、私はやはり「ロックストック〜」ですね。アレは本当に、笑える。

 

基本的に、笑える映画が好きです。それもギャグみたいなのがあるんじゃなくて、登場人物は真剣にぶつかり合っているのに、第三者視点で見ると笑えてくる、っていうのが、たまらんのです。あと私は群像劇も好きなので、邦画では三谷幸喜作品なんかがわかりやすいですね。ああいうのが、好きです。

面白い、笑えるっていうのは、とても大事なことだと思っています。悲しいシーンでも、緊迫したシーンでも、状況さえ整えば笑いは起きます。私は何度も、好きな映画の大事なシーンでは、泣きながら笑ってきました。別にそれが必須だとは思ってない、場合によっちゃ笑いが邪魔になるシーンもあるでしょうが、私はやはり、笑えるヤツが好きです。

何故私は、笑えるのが好きなんでしょうか、なんででしょうかね。子供のころから、人を驚かせたり、笑わせたりするのが好きだったからかもしれません。そこには何かしら、人の考えを裏切るような仕掛けがあって、いつのまにか、その仕掛け自体を愛するようになっているのかもしれません。その辺はホラー映画なんかにも通ずるものがあると思います。アレは喜劇じゃないですが、なんか「ホラー映画」ってだけで、存在それ自体が喜劇になってるフシもあります。

そしてそういう、仕掛けで驚かせたりするってのは、現在にも通ずるものがあります。音楽だったり、前にやった演劇だったり、ボカロの真似事をしてみたりと、何かしら驚かせたい気持ちはあります。いいもの作りながら、アッと驚かせてやりたいですな。「驚かせたい」って言ってしまうとハードルは上がっちゃうのですが、まぁ頑張りますぜ。