ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

1月21日 レコーディングのことを「レック」というと、玄人っぽくて、よい。

本日は、レコーディングである。

我々ノンフィクション、実に1年半ぶりのレコーディングである。

レコーディングの日というのは、ライブの日とも違う、薄明のような緊張感がある。

この感じ悪くはない。

 

朝は6時40分に起床。

正直、いい睡眠ではなかったが、やるしかない。とりあえずお湯とバナナと、納豆と味噌汁も入れる。コーヒーを入れるか迷ったが、覚醒すべきタイミングはもう少し後なのでやめておく。

 

ギターを背負い、念には念に念と念をバッグに詰め、公共の交通機関を通して北九州へと向かう。

結構に、寒いですね。

少し寝たりなかったので、バスの中で1時間ほど眠る。

いつもと違う停留所で降りるのに新鮮さを感じながら、仲間たちと合流。車で拾ってもらい、スタジオに向かう。

 

「フリーのエンジニア」という格好の良い肩書を持つ、小倉バンドマンの兄貴分、コウヘイさんに今回も手伝ってもらう。頼もしく楽しい人である。

スタジオに着くなり、渋滞で遅れているソウイチロウを待つ。

状況やら近況やらなんやら話せば、時間なんてすぐである。

今回音を録るのは、素朴な優しい目をした男、田中ちゃんである。きっと優しいのだろう、そう思う。

 

ソウイチロウも辿り着き、全員集合である。

ただ、サポートBa.お嬢は療養中のため、本日はドラム録音のみを行う。

頼むぜサポートDr.みょーちん。その巨体を見せてやるがいい。

 

レコーディングは久しぶりなので、まだ私は演奏しないのに、少し緊張する。おいおい。

 

太鼓がなり、シンバルが弾け、行程は進む。

みょーちんは中々の仕上げを見せてくれている。正直、ありがたい。頼りになるぜ。

みょーちんがブースから出てくるたびに「あれ?痩せた」というやり取りで、ひとしきり、笑う。

 

3曲を録る。

本日は6曲ばかり録るので、折り返しである。

少し休憩、飯を食いに行く。

リンガーハットにて、ちゃんぽんを、増量して、いただく。うまし、健康にも、きっとよし。

 

再開。

しかしレコーディングというのは、本当に申し訳ない、自分の番以外は、眠くなるのだ。

これは、本当に。真剣さとか、気合いとか、そういう問題でなく、眠くなるのだ。

同じ音楽を、差異を聞き分けながら何度も聞き返すという行為は、脳の養分を著しく使う。

奏者は高揚しながら悩んでいるので、非常に申し訳ない。だが見ている方もキツイ、奏者もそれを知っているから、なにもいえない。

 

眠気を、私はなんとか4割くらいまで抑えて、作業を続ける。聞きっぱなしの、エンジニアの方々、まじすげーと思います。まじ。

 

そして6曲、それなりにスムーズに終わる。

みょーちん、お疲れ様だぜ。ありがとうね。

とりあえず、これで少し、安心した。

 

片付け、外に出ると、鮮やかな満月が昇っていた。そうか、今日はスーパームーンであったな。「スーパームーン」て、子供がつけた名前みたいやな、良いやん。

クラシックの月光を歌いながら、片付け、そのまま、福岡へと向かう。

 

福岡へ着。

今回もお世話になる、敏腕レコーディングエンジニア、平井さんにご無沙汰をする。

荷物を運び入れ、みんなで飯を食いに行く。

餃子の王将にて、複数の一品料理と、白米を頼んで、みんなでつつくスタイルでいく。

家族のようで、とてもよい。

 

帰宅、ソウイチロウくんと、事務所に戻る。

しばらくはコタツで談笑したのち、ソウイチロウくんの背中の角度が鈍角化してきたので、お開き。眠る。

寝床の上に入るなり、ブログを書かねばならんことを思い出し、ぐずる。

 

そして、書き終えて、今である。

比較的短く、雑ではあるが、明日もレコーディングであるため、早く眠りたいのだ私は。

よって、これを書き終え、ツイッターに追記の旨をあげ、私は眠る。

おやすみなさいです。