ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

2月18日オリジンのジーンの檻

朝は9時に起床。

本日も、目覚めはGtソウイチロウ君の宅である。

ソウイチロウ君はまだ寝ている。遅くまでギターでも弾いていたのだろう。

 


ソウイチロウ君のベッドを蹴らぬよう、ゆっくりキッチンへ向かう(結果、蹴ってしまったが)。昨日買ってきたパンにハムとチーズとマヨネーズを施し、コーヒーでキメる。悪くない朝である。

 


さて、

作業、

である。

 


本日、動画を完成させ、ネットの大海に離さなければならない。何故かって、昨日ツイッターでそういったからだ。


とはいえ、やる事はそこまで多くはない。

ソウイチロウ君を起こさぬようイヤホンを刺し、テケテケと、作業を進める。

 


とりあえず、ひと段落ついたのがお昼。この辺りでソウイチロウ君も起動を始める。

 

昨日のライブやら、今日やる事をしばらく談笑し、私は再び作業に戻る。

ソウイチロウ君は飯を作ってくれるらしい。やったぜ。


ソウイチロウ君作のちゃんぽんは中々の出来栄えであった。玉ねぎを先にごま油で炒めてから混ぜたらしい、やるじゃあないか。

 


食し、また作業。

とりあえず、完成をする。

 

ふぅ、今回も、中々の強敵であった。お疲れ様です。

もう少し、スムーズに作業をできるようにならないかんなぁ。編集ソフトにも、慣れねばならぬ。

これでは、時間がどれだけあっても、足りぬぜ。

 


さて、ソウイチロウ君の家にはwi-fiがなく、私のパソコンはwi-fiでないと接続ができない、これらがもたらす結論は、私はこの場所においてインターネット弱者であるということだ。

 

動画はできたが、アップロードができぬ。どこかで電波を頂くしか、ない。


近場のコインランドリーにwi-fiがあるので、最悪そこでやろうかとも思ったが、それはあまりにも最悪なので、懇意にさせてもらっている練習スタジオへ向かうことにする。

 


ソウイチロウ君と今後の話を整え、宅を後にする。3日間お世話になりました。また来ます。よろしく。

 

 

寒空の中を歩き、久しぶりのモノレールに乗る。

今でこそ私は福岡住みだが、大学時代は北九州に住んでいた。モノレールからの景色を見るたび、郷愁と倦怠の混ざった独自の感情が揺れる。

 


モノレールを降り、まずはスタジオへ向かう。

知り合いに挨拶を交わし、wi-fiの電波をお借りする。いずれ返します。


動画の最終チェックをし、問題がないことと、問題はないことはないが締め切りが優先される事を確認すると、アップロードを始める。

 


しばらくは、友人らと談笑。

いろんなバンドマンがいるもんである。

 


アップロードも完了。

動画のURLをツイッターにあげる。

著作的な侵害もないようで、順調、順調。

と思っていたら、「見れないよ」という報告、どうやら動画設定が非公開のままだったようだ、すぐに直す、あぶない。

 

動画、こちらです。

十年やって、まだまだ足りない、我々のバンドの映像です。

興味ある方は、見てみてください。

 

ノンフィクションの映像 3(2019/2/1〜15) 

https://youtu.be/K0AjLHaczeI


さて、この後は北九州バンドマンの新年会がある。

色んな方と、色々話そう、と思っていたら、それなりに、知ってる人との話になってしまった。


知らない人とのコミュニケーション能力は、それなりに、ない。

というか、知らない人と「不自然なくコミュニケーションを取る状態」まで持って行くのが苦手。そういう人、結構いると思う。


知らない人達が楽しく笑っているところに、全ての話題をぶった切って知らない男がウェーイと入ってくる。これ、どうですかこれ。

やられる方は別にいいけど、やるとなると抵抗がある。


「そんなん、無理矢理に入って行きゃいいんよ!」という人もいる。だから、それが無理なんですって。バンジー怖がってる人間に「いやいや、飛べよ!」って言うのですかい?


しかしまぁまぁ、楽しく、飲み会を終える。

二次会はやんわりと断り、私は一人小倉の夜に溶ける。

 


夜の小倉は、多湿の陽気とほのかな明かりで、悪い友人のように、にこやかに笑っている。

お酒は飲まんしそういう店にも行かんが、この空気は嫌いではない。

 


今、飲み会を終え、この空気と肺を繋げて、適当な唄を歌って歩いているのは、私である。

私は私であり、29年間のクロニクルと、肥大した自意識と、標準体型の肉体を持って、この小倉を歩いている。


みんなそうだ、そのはずだ。


なのに、作っているもの、創造したものが「オリジナリティがある」なんて評価されるのは、ちゃんちゃら可笑しいことなのかもしれない。

なんなら、「オリジナル」という言葉自体、疑問は生じる。

 


まとまりのない思考を吐きながら、夜の小倉をグーグルマップで辿る。

 


その後、アポを取っていた知人のお店に来訪。色々と打ち合わせる。このお店はホットコーヒーがあるぞ、ライブハウス、ホットコーヒー、どうですかい?私は、飲むぞ。


して、福岡へと戻るバスに乗る。

バスの中でブログをしたためているのが、ジャスト今。


そしてジャスト今、地下鉄に乗り継いだ。

お酒の飲めない私は、飲み会では、基本的に食うこもにしている。

ので、今、すごく、苦しい。


帰って眠ろう。

自制をしろよ、29歳。


しかし、それもまた、私。

良くも、悪くも、私。