ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

4月9日 仕事と運動は似ている。

朝は11時、ソウイチロウくん宅で起床。

毎度、もうちょい早く起きて活動したいのだけれど、どうにもうまくいかぬ。

そりゃあ、昼までの活動から、片道2時間半かけて深夜2時間の練習をしにくるのなら、疲れるのは間違いないが。


やぁぁと起き上がり、とりあえず水を飲む。

ソウイチロウ君宅泊には慣れたとはいえ、やはり相対的に、疲れはとれない。

文句ではない、事実として、である。そりゃあ、自分のネグラの方がいいさ。

 


さて、

寝床を片付けて、起き出したソウイチロウ君と今後の確認をし、家を出る。

 


外は快晴。

しかし、少し寒かった。

まだ少し、気温は不安定であるな。こういう期間は、防寒の体制が難しいのだ。朝、昼、夜に対応しようとすると、どうしても荷物が増える。


歩き、バス停まで向かう。

しかし、上手いことタイミングを逃してしまい、バスまで30分ほどある。もうちょっと、早く起きればよかった。まぁ仕方なし。

 


腹も減ったので、先に昼食にしよう。

色々迷ったが、母校たる北九州市立大学が近いので、戯れに学食で買った弁当を庭で食っていると「ノンフィクションの人ですよね?」と話しかけられて、大層ビビった。


顔面ステッカーもお持ちのお客様であった。

聞けば、新入生らしい。

聞けば、友達ができないらしい。

大丈夫、今周りに見える新入生の各集団は、2ヶ月ももたないから。


大学、最終的には、「友達」よりも、「なんとなくそこに一緒にいる奴」の方が一番関係が深くなる。

大学じゃなくても、全部そうかもしれぬ。

 


懐かしい。

大学に入学したあの日から、十年以上が経った。膨大な量の可能性と選択肢に、茫然とした覚えがある。同時に、それまで一人で弾いていたギターを、サークルで何人かで鳴らすことができて、無限に楽しかったのを覚えている。


サークル会館は深夜も使えたので、突如思い立って、部室でギターを鳴らしたりしていた。たまにソウイチロウ君がいたな。奴も、鳴らしに来ていた。


あの愚かで無駄な無限の時間は、未だに私の故郷になっている。

もう一度、やりたいもんだな、大学生活。

 


現実に戻る。

弁当を食べ終えた私は、ゴミを学食のゴミ箱に入れ、一杯だけお茶を貰い、バス停へ。


少し待つと、バスがハズカム。

乗り込み、福岡へ。

 


バスの中では、昨日のブログを、書いた。

少し、酔った。

 

 

 

天神の街に降りる。

さて、ポスターとフライヤーを持っている私、少しだけ配りに行く。島村楽器と、イシバシ楽器に置かせてもらう、ありがとうございます。

島村楽器では、「世界のザキ」というバンドのギター通称「ゴシゴシおじさん」と出会う。

何を言っているのかわからんかもしれんが、そういう事だ。

昨今のバンド業界について、話す。


キー楽器にも行ったが、ポスターは貼れないらしい。無念。

店員さんとは旧知の仲なので、色々と、話す。


して、またもネカフェに、イン。

パソコンを広げ、MVを、作る。


仕事さえ始めれば、スムーズに行くのだよなぁ。しかし始めるのが、凄まじく難しい。

仕事をやるためのやる気とか、仕事法とかじゃなく、まず始めるための工夫を、せねばならんなぁ。


そこそこ捗り、ネカフェを後にする。

駐輪場から自転車を解放し、漕ぎ出す。

 


ライブハウス四次元に、来た。ポスターとフライヤーを置いてもらい、今度の企画の契約書を記入する。

私の手違いと思い違いと勘違いで、今度の4/14のレコ発の日、チケットのスタッフがいない、という状況になる。ウオオ。

5分で済むはずが、他色々な考え違いで、30分かかってしまう。ウオオ。

動かねば。ウオオ。

 


そこから、自転車で、帰宅。

小雨の中を30分ほど、漕ぐ。


そのまま実家へ。

夕餉に舌鼓を、撃つ。


夕餉後、兄と談笑。

子供の頃に狂ったように見ていた、ディズニーのアニメを、二人で記憶から呼び起こす。「昔好きだったもの」というのは、今において相当なレベルのエンターテイメントになる。思い出すだけで、楽しい。

そして、4/14のスタッフは、兄がやってくれる事になった。ブラザー、本気で感謝している。

 


事務所へ戻り、ブログを書き出して、今。

外は結構な雨になっているな。

明日も、外出して作業をしようとしていたのだが。ううむ。

 


とりあえずは、まぁ、眠りましょうかいね。

大丈夫。今日は、それなりに動いたので、無能感に苛まれる事はないはず。

安心して、眠ろう。

 


だから、そう。仕事ってしたくないけど、仕事した方が、安心はするのよね。その辺は、運動と似たようなもんかもしれぬ。