ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

5月25日 ロックカントリーって、そのまんま、ですな。

朝は9:30に起床。

本日より、岩国、広島の2連ライブである。

昨日は昨日で、あらゆる仕事にちょっとずつ手を出して、また夜を更かしてしまった。しかし、悔いはない、充実もしていた。風邪を引いていたので早く寝るべきかもしれなかったが、それでも6時間は寝たし、今体調は、そこまで悪くないので、これは賭けに勝ったと言える。アドバンテージは私にあるぞ、ざまぁ見ろよ黒幕め。その程度で俺を殺せると思うな。

バナナを喰らい、水を飲む。お湯は、そろそろ熱い。呼吸を整えて、出かける準備をする。しかし、やはり、眠いぞ、くそう。

準備はできたが時間ギリギリまで粘り、出かける直前忘れ物に気がついて出るのが遅れるという、いつも通りのパターンで、少し遅れて、出る。

 

ドアを開ける、空気がふわり、もうそろそろ、室内より室外の方が、暑くなってきたな。パーカーを脱いでもいいのだが、そういった類の油断で引いた風邪なので、装甲は怠らずに参る。

ちょっと暑いが、こういう日はどうせ、室内は効き過ぎくらいクーラーが効いているんだ。舐めるなよ、おらぁ。

駅から電車、街に着く。バスセンターへ赴き、高速バスへ乗り込む。少し携帯をいじったら、また眠りにつく。

 

11:50、目が覚めたら北九州であった。本日は12時に小倉駅に集合である。このバスもそのくらいに着くはずだが、今の景色を見る限り不可能である。小倉駅に車を停止しておける場所はないので、仕方ない、途中でバスを降りて、こちらまで来てもらう。どうせ、高速の乗り口はこっち側であるので、あまり変わらないだろう。降りてコンビニへ。水を買い、腹も減ったので、パンとソーセージ、コーヒーも入れておく。

食べ終わりくらいで、馴染みの車がやってくる。ドアを開け、お疲れ様ですとすまないを滑り込ませたら、助手席に乗り込む。いざ、山口県が岩国を目指す。

 

この二日間の形態は、ドラムがお馴染みのみょーちん、ベースにミズニウキクサのめぐちゃんをお迎えしている。運転はソウイチロウ君、4人で仲良く、高速道路を削っていく。

笑い合いながら、時に黙りながら、最終的には、ミズニウキクサのMVをみんなで見ながら、運転すること3時間、岩国ロックカントリーへ、到着する。

荷物を搬入し、一息。途中、本日対バンのタッキーとも合流し、話す。元はミズニウキクサの前身、ヌ・シャボンヌのギターでもあり、結構な長めの縁である。ライブの姿が雄々しい、中々にやる男、顔立ちも整い、彼女もいるという。私からの憎しみは想像に難くない。

リハーサルを終える。調子は悪くないが、また、弦を切る。直したやん、ガッデムやん。もう。顔合わせも終わったら、いざ、スエヒロへ、行く。岩国と言ったらココの中華そばである。食べられない日は薄く広い喪失感に苛まれる。油多めの、醤油のダシを、すする。とても、うまい。これだね。

食べ終え、コーヒーを嗜みながら、戻る。岩国の街も、景色も、慣れ親しんだもんだ、ほんと。駅周辺だけではあるが。

 

公演がスタートする。我々はライブを見ながら、諸準備を整える。対バンである、カナタが言っていた「炎上マーケティングが嫌い」みたいな発言に、深く頷く。炎上系youtuberって蔑称ですよね?

楽屋にて、エナジードリンクを飲みながら、精神を整える。我々の前、DOGRUN FANCLUBが、エラい良かった。ジャキジャキの音に乗せて「やってやる」感が、センス前面に出ていた。そういうバンドは、上手いだけの音楽隊には出せないバンドとしての殺傷能力を持ち、とても良い。

張り替えた弦を伸ばしながら、準備を整える。そして、我々の番。SEと共に、ステージへ、出る。

鳴らして、歌う。岩国ロックカントリー、もう慣れたもんである。セットリストを少し変えたせいか、あるいは病み上がりのせいか、体力が急激に減って行くのがわかる。そしてまた弦が切れる。堪えろ、行くのだ、私。

 

6曲やって、本編は終了。ギターの弦は、最終的に3本切って3本しか残っていなかった。しかしアンコールをもらったので、ステージへ出る。聞けば、Dr.みょーちんも、ペダルが死んだらしい。壊滅的な状況ながら、まぁ普通にアンコール「徘徊デッドリビング」をやり、公演をおえる。弦が3本しかなくても、ライブはできるぞ。覚えておけ。

物販、のちに清算をして、打ち上げをする。

打ち上げは、私とソウイチロウ君、広島のカナタ、店長のスミさんという、小規模のものになった。少し残念だが、仕方はない。ガリガリとスナック菓子を噛んでいると、カナタのGtVoアンさんがボードゲームを持ってきているらしい。当然、やる。「コヨーテ」「犯人は踊る」を、皆で爆笑しながらやった。「犯人は踊る」は、探偵が犯人を捜すゲームであるが、4回戦中3回私が犯人で笑ってしまった。ちなみに、残り1回はソウイチロウ君である。それもノンフィクション。

宴もたけなわ、荷物を積み込み、楽屋を片付け、スミさんとカナタに挨拶をして、車を出す。広島に行き、本日の根城のネットカフェに着く。サポート2人をブースにシュートして、我々は車中泊である。腹も減ったが、いかん、やはり体力が危うい模様。準備を整えたら、マスクをして、そのまま後部座席へ張り付く。車中泊も、慣れたもんだぜ。

伸ばせない足のポジションを探しながら、目を閉じる。明日は、広島である。