2020/10/17
タラレバ紀行
ひょんな事で人から頂いた小説を、好みじゃなくても折角だからと読み始め、「やはり好みじゃないな」と思いながらも読み進めて、半分くらい読んだら、今は少し楽しみになってきている。
色んなモノを楽しめる、まだ自分でも知らない素質みたいなのが沢山あるのだろう、と思ったのと同時に、過去にいくつも楽しめるはずのモノを拒んでしまっていたのだろう、と思ってしまった。
結局、作品と自分なんてのはどれも巡り合わせで、偶然でも必然でもその過程は凄く面白いモノになっているのだけれど、逃してしまった「楽しめたはずのモノ」を想像すると、少しだけ心が痒くなる。
こんな歳でまだ私は、可能性に狂っている。
潰瘍みたいなたらればを、いくつも抱えて死んでいくんだろう。せめて納得をしているといいな。どうか来世も人間でありますように。