ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

アフレル

 

 

 

 

2021/4/11

 

アフレル

 

小倉FUSEにて、ライブでした。

若かりし才能たちに囲まれながらのライブでした。対バンの皆さんの平均年齢が我々より10歳下という状況、流石に若すぎてビビります。

出番前、ライブを見ていると、どいつもこいつも凄い「溢れている」のが見えました。とても綺麗で、少しだけ羨ましかったです。

そう、溢れるんですよ、人は、どうしようもなく。注ぎきれない程の何かが、いつだって精神をひたひたにしているのです。

しかし歳を取るにつれて、その溢れは解消されていきます。それは量が減ったのか器が大きくなったのか、どちらにせよ、前に比べれば圧倒的に足りなくなってしまいます。

私はどうだろうか、まだ溢れているつもりではありますが、自分ではわかりません。しかし、そうやってこぼれた分が無駄であるとか、後の拭き掃除が面倒であるとか、そういう大人の事情が思考をよぎるようになったのは、確かです。

この辺はね、自分の意思ひとつでなるもんじゃないので、中々難しいもんです。ステージで荒ぶる彼らのように、いつまでも溢れていたいのならば、いつまでも何かを求めていかねばならんです。リズムに合わせて揺れる照明が、とても眩しかった。

 

さてノンフィクション、しかしノンフィクション、こんな日に大人ぶったライブをするほど、我々は落ちぶれてはいません。触発を爆発させ、盛大に焼き尽くしてやりました。ここ最近では一番のはしゃぎっぷりでした。1曲やるごとに2歳ずつくらい若返っていくようで、確かに溢れているのを感じました。ライブ中、無意識に床に転がったのはどれくらいぶりだろう。いやぁ、楽しかったです。ありがとうございました。

MCで言った通り、誰もが必ず歳をとり、今日の対バンの方々もいつかは31歳になります。その時に、今回みたいな平均年齢が10歳くらい下の奴らに、溢れるようなライブを喰らわせる。そんな日が来る事を願っています。若さへの羨望と嫉妬に塗れながら、執念の火力で燃やし尽くしてやってください。

その時は我々は、もうちょっと、名が売れていたらいいな。頑張ります。

 

逆にね、我々も、21歳の時がありました。その時もこういうイベントで、先輩を眺めていた気がします。その時の先輩が誰だったは覚えてないので、たぶんもう活動してないと思いますが。

我々は、続けます。続けてやります。人は変わるし絶対なんてないのだけれど、溢れ出るあの感覚は、忘れずにいきたいです。

 

さて、次、次だ。次よ。

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