ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

そのエモーション

 

 

 

2021/6/11

 

そのエモーション

 

感動に嘘って、ないんですよ。

映画とか小説とかライブとか、そういうのでなくてもいいんです。漫画とかゲームとか、なんならテレビのバラエティ番組とか、ラノベとかスマホゲーでもいいんですよ。それを見て面白いと思い、心が動いたならば、そこに何一つ嘘はない。恥じたり遠慮する事はないのです。それを馬鹿にするような奴等は残らず死すべきであります。

私は、例えば往年の名作とされる映画を観て感動した事は何度もありますが、マジで誰も知らないような、ネットに潜むカルトなフリーゲームに多量の涙を流した事もあります。話題の漫画に興奮もしますし、駄作と言われるアニメに心を揺さぶられた事もあります。思えば色々観てきたもんです。そのどれもが、今の私を作っています。

つまるところ作品なんてのは、世間の評価がどうであれ、鑑賞さえすれば鑑賞者と作品の一対一なのです。それが心を揺さぶるか、揺さぶらないか。シンプルにそういう話なのです。もちろん世間の評価とか、作品に対する意見なんてのも大事だし、それによって広がる見解もあるのですが、あくまで作品は、原則として作品とのタイマンであるのです。

私は「作品に貴賎はない」とは思わないです。貴賎はあると思っています。流行りと人気と金だけを目指したような作品は、メディアやジャンルが何であれ軽蔑していますし、作り手の情熱や情念が確かに込もっているものは何であれ尊敬しています。しかし貴であれ賎であれ、鑑賞をしてしまえば土俵は同じ、ルールだって同じなのです。あとは揺さぶられるか、揺さぶられないか。

今まで私が体験したすべての感動、すべての感情を経て、今の私が出来上がっています。そのすべてに敬意を表してますし、そのどれが欠けても今の私は成り立ちません。

そう、本日私は、ソウイチロウ君たってのススメで「ウマ娘」のアニメを観終わりました。素晴らしかったです。作り手の尋常でない熱量を感じました。

この感動に、嘘はひとつもない。