ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ホラーな存在

 

 

 

2021/6/22

 

ホラーな存在

 

依頼した職人達の手により、CDの製作が無事に始まったようです。「作業開始します」の文言を貰ってやっと一安心いたしました。何かにひとつでも不備があれば、その時点で遅延か割増か泣き落としが発生してしまうので、この行程はいつも緊張します。何にせよ完了。よかったよかった。

しばらく呆けた後は、借りてきたホラー映画など観て過ごしておりました。話題になっていた「犬鳴村」というヤツです。昨年、ソウイチロウ君、お嬢、みょーちんの3人が私抜きで観に行った曰く付きの映画です。あの事はまだ覚えてますよ、私は。私を誘わない事にそれ相応の理屈はあったが、それでも私は、まだ覚えているぞ。

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まぁ良いです。メンバーからは酷評の嵐の映画でしたが、私は中々楽しめました。

一映画としての評価はともかく、ホラー映画は「ホラー映画」としての別個の評価がされるので、難儀なのですよ、これが。

私は結構、「ホラー映画」という文化、文脈が好きなので、そういう見方をすれば監督の意図も想像ができ、なかなかのモノに仕上がっていると思います。

ネットなんかでも評価は良くないですが、まず私はこのご時世に、きちんと大々的に宣伝できる「ホラー映画」を作り上げたという点を褒めたい。ホラー映画、昔に比べて今はめっちゃ減りましたからね。世界的に評価されたジャパニーズホラーは、凄くカルトな方向に行ってしまった。

現代、脳味噌が冗談抜きで4割ほどスマートフォンと接続されてしまった時代、口を開けていればコンテンツから飛んできて、目が開いている限りそこそこの美味しさを楽しめる時代。じっくりと噛み味わうホラー映画との相性は、そんなに良くないです。世界的に評価されたジャパニーズホラーの静かさが裏目に出てしまってます。

そんな時代でもこうして、言ってしまえば「昔ながらの」ホラー映画を、令和風味付けはあるとはいえ全国規模で宣伝されるのは、それだけでホラー好きは嬉しいもんです。「恐怖回避バージョン」なんて、作りたくもなかっただろうに。それでも出したかったのでしょう、ホラー映画。

現代のエンタメのスピードは、益々加速していく事でしょう。「ファスト映画」なんて害虫以下のクソである存在が人気の時点でお察しの世の中ですが、「ホラー映画」、失くすには惜しい文化だと思っております。

 

とまぁ映画を観たらこういう事を聞いてもないのに語り出すから私はあの3人にハブられた訳ですよ。映画の内容についてもめちゃくちゃ語りたい。一般的なホラー映画の楽しみ方でないのはわかっている。わかっているけどやめられない。彼等からすりゃ、私がもうホラーなんでしょう。ぐぬぅ。