ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ベースオブノンフィクション

 

 

 

2021/11/11

ベースオブノンフィクション

今日はベースの日らしいですね。1111で4弦を表しているとは、うまいこと言ったもんです。ところでギターの日はいつですか?

ベース、今でこそその重要性は言うまでもないですが、昔は私も聞こえませんでした。しかしバンド音楽に出会い、バンド音楽に触れるにつれて、徐々にその存在感がわかってきました。確か初めにはっきり自覚したのは、ストレイテナーひなっちのベースだったと思います。テナー3人体制の晩年、あの暴力的なリードギターみたいなベース、好きでしたなぁ。

さて我々ノンフィクション、素敵なサポートの皆様に支えられているお陰で活動はできていますが、正式なベースはおりません。フレーズは基本的に私が考え、サポートの人に適当にアレンジしてもらっております。そして私はベーシストではないので、そんなに派手なフレーズは思い浮かびません。

そう、ノンフィクションのベースは難しいのです。演奏の難易度ではありません。要領が難しいのです。サポートが誰になっても、練習すれば弾けるくらいのフレーズで、サポートがギタリストであっても、数週間くらいで覚えられるベースに収めなければならんのです。極端な話をすればスラップとかタッピングみたいなのは、ほぼ確実に曲には入れられません。その辺の事実を考慮して、綿密に、シンプルに、格好の良いベースを私は作らねばならんのです。

幸いな事に、私はあまり動かない直線的なベース、いわゆるルート弾きが結構好きなので、それを多用してなんとか今世まで生き延びております。リードギターのソウイチロウ君が結構動くギターを弾くので、ノンフィクションにおいてはベースはシンプルな方が安定するのです。嗚呼ルート弾き、ルート弾きは良いですよ。DOESのベースとかすげぇですよな、曲によってはルート弾き以外がほとんどない、マジで怒涛のルート弾きです。

しかしね、時折、リードや歌と絡み合うようなベースフレーズが、羨ましくなったりもします。たまにいるんですよ、出過ぎず引きすぎない、絶妙かつ個性的なベースラインを作れる人間。マジで尊敬します。そういうのは複雑でサポートに弾かせられないし、そもそも私には思いつきはしません。

まぁベーシスト、誰かの加入があれば良いのですがね。その兆候はないですし、もはや誰でも良い訳ではなくなってきました。当分はまた私がベースを考えることでしょう。もっとセンス、磨いていかねばならぬ。