ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

次元を越えて

 

 

 

2021/12/2

次元を越えて

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四次元に行っていました。いやぁ、溢れるほどに濃密な夜でしたね。人間と歴史と、ミュージックが複雑に相関して、しっかりと熟成された味わい、そんな夜でした。

もちろん普通に観たいメンツでもありましたが、ゴフクタウンのドラムがナカシー君だったので、観に行くきっかけ自体はそれでした。しかし行ってみれば、お久しぶりの人間が沢山いて、そういう面でもとても楽しかったです。何故か私がいっぱい褒められもしたので、それがシンプルに嬉しかったのも、あります。

同年代が多い日でした。同時に、何年も前から四次元に縁が結びついている、そういう奴等も沢山いました。もちろん私もそのひとりです。懐かしい過去の話と、静かに揺れる未来の話をしながら、ソフトドリンク片手にずっと笑っていました。現在の過ごし方としては最高です。

今は2021年ですが、今日の空気は2014年とか、そのくらいの匂いが漂う日でした。あの頃から我々は、そこそこ歳をとってしまいましたな。考え方も生き方も、みんなそれなりには変化しているでしょう。そんな中でも、今日同じライブハウスに集まって、人の演奏を観ながら、酒飲んで一緒に高揚する。それができるってのは、とても素晴らしい事だと思います。そういう時空を混ぜっ返したような楽しみができるのも、ライブハウスという場所なんですよな。ちょうどここ、四次元ですしね。

いつまでも居たい夜でしたが、明日もライブなので、そこそこで店を出ました。四次元を出て三次元の現実へ帰ってくると、もう外は随分と冷え込んでいました。防寒の足りない部分を冷気は一気に殺しに来ますが、それでも私の脳と心は高揚しているのでね、貴様程度の気温では私を冷ます事は到底、できんのですよ。これが。出直して来るがよい。そんな事を思いながら、やはり寒かったので、少し早足で駅へと向かいました。