ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

もうちょっと光を

 

 

 

 

2022/5/1

もうちょっと光を

不安なことを、白紙に書き連ねていました。

いつだって、我々の人生に暗く影を落とすのは、さまざまな不安であります。楽しい時も嬉しい時も、ソイツが少し顔を覗かせるだけで、一口分の苦味が混じる。風味にも栄養にもなりゃしない、シンプルな深い苦味。できるだけ、味わいたくはないもんです。

不安を解消する方法は、根源を殺すか、自身を殺すしかありません。必然的に前者しか選べないので、様々な方法をもっての殺し方を考えるのですが、これが中々難しいもんです。そもそもそう簡単に殺せないから不安になっている訳です。考えれど考えれど方法はわからず、結果的に先延ばしになり、治りの悪い病巣のように、不安はいつまでも我々を脅かします。

私もまた本日、不安を紙に書き連ね、色々と思索をしておりました。銭湯で清められ、フルーツ牛乳でキメられた脳味噌を回し、ロビーでひとり、現状を打破する手段が何かないかとうんうん唸っておりました。

悩みの種はいつだって、金とバンドと人間関係です。将来とか集客とか細かく分ければ色々あるのですが、大きく分けたら根源はその3つです。正確に言えば現在は人間関係ではそこまで困ってないので、もう金とバンドです。いや言ってしまえばもう、バンドの集客です。その一点。毎ライブのたびに50人くらい呼べていれば、悩みの大抵は霧消します。

じゃあ集客のために何をするか、そうなるとまた長い長い思索から、最終的には先延ばしになるのです。広報、宣伝、集客、そういうのがもう、我々性格的に向いてない。13年間、何度となく頑張ろうとしてきましたが、まぁ結果的には無理でしたよ。大体頑張ってる時点でもう才能がない。「集客をしよう」なんて顔で人と接する人間の下に、人が集まる訳がない。

じゃあどうするか。バンドをやる以上、その辺りを諦めるわけにはいきません。じゃあどうするか、不細工ながらも、結果が出なくても、まぁ何かやるしかないんでしょうな。向いてなくても、才能がなくても、私がやらなかったら誰もやらないですからね。

考えて、考えて、また何かをせねばならんです。結論がその程度なので、悩みの根源はまだまだ殺せる気がしません。暗い影を浴びたまま、生きていくしかないようです。コントラストが強い画は嫌いではないですが、もう少し私の人生、明かりが欲しいもんです。中々につらい話。