ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

寺田町で一泊

 

 

 

 

2022/6/25

寺田町で一泊

朝の4時、ソウイチロウ君宅で目覚める。

普段なら、そろそろ寝るか、くらいの時間帯でありますが、今日はこの時間の起床。ソウイチロウ君も起きている。お互いそこまで深く眠れていないので、沈黙と呻き声が部屋の領土を二分しておりました。

5時過ぎ、出発です。今日は大阪、寺田町ファイアループにて、ライブである。大阪に13時入りという早い時間なので、この時間くらいの出立になります。流石に早いが、前入りして泊まるような財力はない。当日に強行するしかありません。

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まだ街灯が光る街を、ノンフィクション号が行く。サポートのコージーと岡田くんを拾い、車は高速、山陽道へ。運転はソウイチロウ君。私は交代に備えて、後部座席で眠る。眠ろうとすると前の方が喋り合って笑っている。私も会話に入りたいが、今は寝るのが仕事なので、我慢して眠る。なんて贅沢な奴だよ。

車は走行、何度かSAを経由して、ソウイチロウ君ひとりで大阪までの道を踏破する。何度か交代を申し出たが、ひとりで行けると頼もしい発言。お陰様、しっかりと休めました。これは頑張らねばならん。

環状線を切り刻んで寺田町ファイアループへ着く。何度も来ているので、もうお馴染みになってしまった。もし私が記憶を失くしたら、寺田町が故郷だと言えばたぶん信じる、それくらい馴染んだ場所になったと思う。この町は好きなので、私も嬉しい。

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今日のイベントはスタンド&ファイト、ゴンザさんという方の企画です。2020年4月の、初期コロナでなくなってしまったイベントのリベンジ公演になります。また誘って頂いて、本当に嬉しい。

8バンドと長丁場のイベントも、出るバンドが皆、ソリッドにイカしていて、とても良い。楽しみながら出番を待つ。会場ではフードのカレーの匂いもして、浮き足は立つ。

そして我々の出番。ファイアループはもう勝手知ったるステージなので、存分に暴れる事ができる。そして楽しくなっちゃって、つい喋りすぎてしまう。他の場所でもよく喋る私ですが、やはりファイアループは、なんというか、喋ってもいい空気感というか、喋りが推奨されてるような明るさを感じる。ので、喋ってしまいます。

喋りながら、吠えながら、ライブはしっかりとやりきりました。ありがとうございました。

 

ライブ後、機材の搬出を終えたら、しばらくは放心する。暑くなってきた気温も、ライブ後、汗だくで外に出ると心地良くて、ぶらぶらと歩きたくなってしまう。しかし対バンが見たいので徘徊はできず。いずれ寺田町は、どっかのタイミングでひとり徘徊をせねばならんな。

その後は、ライブを見たり、カレーを食べたり、観にきてくれた友人と話したりもする。初代サポートドラマーのゆうた君も観に来てくれて、とても嬉しい。相変わらず私には辛辣な奴だが、大学時代からこういう奴なので気にはしない。同世代で音楽続けてる奴はいよいよ危惧種になってきたので、頑張っていきたい。

イベントが終わり、飲み物を片手、フードの炙られた肉をもう片手に、色んな人と談笑をする。出ていたバンドはみな面白かったし、信念が楽器から溢れていたので、とても話しがいがあって、楽しい。

企画のゴンザさんも、適当にバンドを集めるとか、集客目当てでバンドを誘ったりとか、そういう事をしていないのがもうイベントからわかったので、中身もとても充実した、滾るようなモノになっていました。我々もそういう中で、そういう人たちと触れ合えたのは本当に嬉しいし、ありがたい事であります。励みになるというものです。頑張って、励まねばならんぜ。

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帰り際にも、ここに一礼をしていく。ありがとうファイアループ。当然のように、また来る。

 

打ち上げも終え、車にいらん荷物を置き、今日の宿泊のゲストハウスへと向かう。今日はなんとホテルでの宿泊である。普段なら車中泊上等のノンフィクション2人ですが、この気温は流石にヤバすぎる。部屋であってもエアコンなしでは苦しい季節が来てしまった。出費はかかるが、やむを得ない。ところでゲストハウスってホテルって言ってよいのか。別物なのか、私にはわからん。

布団の敷かれた和室に、サポート含め4人が転がる。そこまで狭くなかったのがありがたい。ゆったりと眠れそう。ホテルを取った時は、テンションが上がって修学旅行の夜みたく眠れなくなるんじゃないかと心配だったが、皆相当に疲れている。そりゃそうだ。特に何もなく、しめやかに眠る。そこそこ硬い床と、あまりにも薄い枕に不安を感じながら、眼を閉じた。