ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

思考と選択

 

 

 

 

2022/8/14

思考と選択

考え事ができる場所ってのは、中々ないもんです。

昼下がり、精神を生贄に捧げて1曲分のリードギターの録音を終わらせたらターンエンド、鬱憤たまらず外へ出ました。何処かで考え事をしたいですが、しかし自宅は遊んでしまうし、あまりお金は使いたくない。夏でなければその辺のベンチでもいいのですが、生憎今は夏なので、涼を求めて街中へと自転車を漕ぎ出しました。

個人の喫茶店はお盆休み、コメダはお高いので見ぬふり。ファミレスでもいいですが、500円ほどかかるのでもう少し切りたい。閃いて図書館へと辿り着きましたが、コロナ禍にて滞在時間が制限されておりましてガッデム。最終的にはロッテリアにてコーヒーを啜っていました。小腹が空いたので少しつまんでいたら、結局700円ほどかかってしまいました。ならファミレスで良かったじゃねぇか。

こうやって考える場所が、私には必要なのです。自宅では遊びか作業か何もしないかをしてしまうので、考え事は中々まとまりません。外に出てしまえば、遊びも作業もほとんどできなくなる上、お金を払っているので「何もしませんでした」は許されなくなり、必然的に考えることになります。今の私には500円とて貴重。

液晶の奥の文字列と睨めっこしながら、うんうん唸って考えに考え、先送りにしていた連絡を済まし、少しでも行動を先に進める。もしくは先に進める算段を立てる。本当、考えることが多いのですよな。仕方ないと言えば仕方ないですが、やはり大変です。

考えて選択する、って、結局のところはこれに尽きます。ひょっとしたら人生すらこれに尽きてしまうかもしれません。先ほど私が送ったお断りの連絡も、トレーの上で油を垂らすチーズスティックも、すべて私の思考と選択の末にあるものです。私のバンドも、私がいまここに居るのも、すべては同じことです。だから、やらねばはらんのです。お金を払ってでも注力して、やらねば、ならん。

もちろん、その後行動ができるかどうかはまた別の話になってしまうのですがね。これがまた、難しいんですよ。参るぜ。