ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

京都と我々とその前後

2023/1/29

朝、ゲストハウスにて目醒めました。

少し値はかかりますが、やはりしっかりと眠るのは大事です。翌日の元気が違います。言ってゲストハウスだって大それた環境ではないのですが。ネットカフェよりもそこそこ良く、車中泊よりはめちゃくちゃ良いです。特にこの旅は雪が降るほど寒かったので、宿に泊まって正解でしたぜ。

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たっぷり時間があったはずなのに、ゲストハウスでのんびりしていたら時間がなくなってきた我々。これが油断というものです。

そんな今日は京都グローリー、雪解け残る二条の町にてライブでした。

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ツアー2本目は昨日に引き続き、熊本のキッチンが一緒です。仲の良いバンドと一緒にやるのは、単純に嬉しいし、楽しいですな。県外になると知り合いも少ないことが多いので、そういう面でも安心。

道中、マックで注文を間違えられる、警察に止められる等のトラブルもあり、入り時間に遅れてしまい昼食もロクに摂れぬ我々。遠征の疲れもあり、中々健康に良くない日でしたので、キッチンの存在はありがたかったです。精神的にも良いですな。

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雪解けの残る京の町は中々に趣がありました。普段はその辺を散歩しながらMCなんかを考えたりするのですが、今日は流石に寒すぎて断念しました。なんとしてもライブに専念せねばなりません。あまりにも、あまりにもでしたぜ。

 

そして開演、対バンを見ながらテンションを高め、キッチンの演る生命線にブチ上がりながら、そして我々のライブです。グローリーにはもう結構長い間お世話になっており、PAさんも我々の事を知っていてくれるので、安心して爆音を鳴らすことができます。

連日のライブ、楽屋では体力を心配してましたが、SEが鳴ってしまえばそんなものは吹いて飛びます。掻いて、鳴らして、存分に叫びました。我々の力不足もあり、お客さんの数は少なかったですが、そんなことはライブが始まれば些末な問題です。SEが鳴れば我々は、ただ、やるだけなのです。

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ライブが終わり、バーカウンターでの簡素な打ち上げ。少しすると地元のバンドがみな帰ってしまい、残ったのはキッチンと我々のみ。仕方ないとは思います。責めはしませんが、少しだけ寂しい。

私はずっと、京都グローリーの店長たる安齋さんと話をしていました。出身が佐賀県のこのアニキは、我々のことを深めに理解してくれていて、とてもありがたい。京都グローリーには、安齋さんに会いに来ていると言っても過言ではないかもしれません。

ひと口にバンドをやる、ライブをやる、ライブハウスをやると言っても、色んな人が、色んな考えを持ってやっています。志すものは同じはずなんですが、そのための考え方には同調できかねる方もいます。そんな中で、我々の考えに同調してくれる方がいるというのは、本当に嬉しいことです。

しかし、自身の理想を目指すことはあっても、その理想に甘えたり、言い訳に使ったりしては申し訳が立ちません。常に厳しく、なんとか活かして、きちんと恩返しができるよう、頑張ります。

ありがとうございました。

 

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打ち上げ終わり、帰還。キッチンと帰り道が同じなので、同じSAに寄ったり、車内メンバーを交換するなどしながら、楽しく帰還しました。こうなってしまっては我々のテンションも大学生。2日間のライブ後にも関わらず、打ち上げみたいなテンションで山陽道を下っていました。どこかのバンドとツアー帯同、みたいなことは今まであまりしてこなかったのですが、めちゃくちゃ楽しいですなこれ。皆がやりたがるワケがわかりました。

とはいえ、やはりライブ後。花火みたいな気力が燃え散った後は泥のような倦怠が襲ってきました。道中のSA、皆がラーメン食ってる間に少しだけ眠っていた先見の明のある私、テンションを継ぎ接ぎしながら引き続き運転。

美東SAでキッチンとは別れ、我々はもう一息。キッチンとはこの後もちょくちょくやるとはいえ、遠征二日が一緒ってのはもうありません。車内が少しだけ寂しくなりました。

空はもう朝、またこういう、大学生みたいな帯同をしてぇなと思いながら、右足に力を入れました。