ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

始まりのこと

2023/6/3

住まいから天神まで、車で30分ほどの次元を越える旅、パブリックスペース四次元へとライブを観に行っていました。

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ツナくん、もとい竹崎彰吾という人間が新しいバンドをやると言うので、しかもそれを1週間前くらいにツイッターで言いやがるので、バタバタ予定を入れてやってきました。こういう所が実に竹崎彰吾であり、ギリギリ、彼のキュートな一面と見られないこともないです。

「pora pora」というバンドです。聞けば結成自体は3年前くらいらしく、そこから徐々に製作を続けて今日がやっとこさ初ライブらしいです。凄いですね。だいたい、そういう長期間になってしまったプロジェクトって徐々に霧消して、やがてメンバーの誰もが口に出さないような裏の歴史になってしまう、そういうことも結構あるのですよ。いくつか覚えがあります。ちゃんと形にできた、それだけでとても凄いですし、とても偉いです。何だこいつ偉そうだな。

ライブも、とても良かったです。水の中を浮遊するようなミュージック。こういうジャンルは詳しくはないのですが、とても良いと思います。普段弾き語りをやってる、件の竹崎彰吾はリードギターとコーラスということで、あまり見ない高いフレットに指を動かす彼を見ることができました。とても新鮮。そしてギターの音が止まって焦っている姿を、私はニマニマしながら見ていました。気分は親戚のおじさんです。

新しい始まり、正確には始まっていたのを今日知っただけなのですが、始まりってのはやはり良いものです。新しい創作が、新しい関係が、新しい可能性がそこにはあります。0を1にする装置ってのは、この世にいくらあっても良いのですよ。その生まれた1には、いくらでも可能性があるのです。これからがとても楽しみです。

始めましょう、そして続けましょう、結局のところ、ある意味ではそれがすべてなんじゃないかとも思います。私も、続けます。