ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

正月、再考。

 

 

 

 

2022/1/1

正月、再考。

 

あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いします。

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年末年始の実家では、みるみるうちに時間が溶けていくのを、視られる。計ってはいないが多分40分ほどで1時間が過ぎていく。なんて恐ろしい話。年末年始じゃなければ死んでいた。やる事がなくでよかった。

家族でおせちと雑煮を喰らい、観なくてもいいテレビを垂れ流し、別に読みたくない本を読んでは置き、別にやらなくて良いスマホゲーに一喜一憂する。巻かれるままに退屈に巻かれ、暖房の音を聴きながら目を瞑る。なんて正しい正月なんでしょうか。開け放しの蛇口のように時間を流して、それが許される季節、それが正月であります。ああこれ、とても良い。

昼も下がると、いい加減退屈にも退屈したので外出をする。天気も良いので散歩へと洒落込む。外は正月らしい、しんとした静けさ、それを快晴が真っ直ぐに照らし、町は正々堂々とした美しさを誇っている。張り詰めるような寒さも良いアクセントで、のしのしと足音を聴きながらゆっくりと歩を散らすのは、とても気分が良い。

歩きながら、昨年のことを考える。昨年は曲を作ってライブをした、シングルではあるがCDも出した。色々やったはやったが、1年籠もったと考えるとちょっと物足りない気もする。まぁそれでも月3本くらいはライブをしてたんですが。

昨年、一昨年とこういう時勢になって、様々な事を考えた。バンドの今後から、我々個人の人生まで、色んな転機があったと思う。

今考えているのは、とにかくバンドとしてちゃんと動くという事。曲を作ってライブをして、CD作ってツアーして、時々MVを出して、アー写を更新したり、主催ライブをしたりする。そういう、動くバンドとして当たり前の事を、ちゃんとやろうと思っています。特別な事ではないですが、普通の事でもないようで、やはりやろうとすると結構な手間と時間と金が流れます。何もしようとしなければ、本当に何も起こらない、ちゃんとやるしかないのです。

32歳、もう若いバンドとは言われなくなった訳で、同世代のバンドには風化している奴等も見ます。これからは改めて、ちゃんとやらねばならんです。前置詞としてのちゃんとではなく、正確な意味でのちゃんと、ちゃんとね。

考え抜いて、これが答えだ、なんて言うつもりはないです。今もなお考え中ですが、これが現段階での、私の思想です。

答えを出すと思考は止まってしまいます。いつまでも考え抜いて、より精緻な存在になっていきたいと思っております。

今年も宜しくお願いいたします。

 

しかしまぁ、とりあえず年始はね、ちゃんと怠けます。これも正確に、ちゃんと、怠けます。

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