2023/4/2
宇部Room61にて、ライブでした。
るーむむいち、と読みます。年始に公開した「リューケツサワギ」のMVは、ここの駐車場で撮影されたこともあり、思い入れの場所です。黒い椅子が置いてある辺りが私の立ち位置でした。撮影は昨年だったので、もう半年近く前になりますな。うわ、早。
ライブをやるのは初めてでしたので、とても楽しみでありました。駐車場が併設、というか立駐の一番上がライブハウスになってるので、機材車を止める場所を考えなくて良いのがすげぇ楽でありがたいです。機材の搬出、搬入もスムーズ。皆様の見えないところで、バンドってのは常に多量の面倒と戦っているのです。
朝、宇部は小倉から近いのですが、リハーサルの時間が早かったので結構に早く出立。朝に小倉に集合という事は、福岡住みの私はさらに早く目覚める事になります。みな、眠い頭を揺さぶりながら移動しておりました。宇部が近くて本当に良かった。
到着、搬入、そしてリハーサル。そこから、我々は本日トリを務めさせてもらっているので、開演までは4時間、本番まで7時間ほどある計算になります。場末感のたまらねぇ町中華で定食を食べたら、ノンフィクションの4人、宇部の町へと散っていきました。
私は適当に宇部猫を撮りつつ、行く先のないこの足の未来を考える。
流石の私も、宇部猫を撮り続けて4時間を経過させるのは、少し頑張らないとできません。どうしたものかと調べてみたら、近くに古本屋があったので、しめしめとそちらに向かいました。
雑多も雑多、ところ狭しと本が並んで最高でした。舐め回すように店内を累計2周くらいしたら、5冊ほど本を買いました。状態が良くはないとはいえ5冊で350円でした。ぶっ壊れてるぜ。すき。
本を買ってしまったことで満足してしまった私は、その本を読むでもなく、公園でぼんやりとしていました。桜がまだ咲いていて、着物姿で撮影をしている人もいて、のんびりとしていましたね。
のんびりしすぎて、え？本当にライブ、やる？という状態になってしまいましたが、それでも開場時間になれば開場し、開演時間になれば開演するのです。楽屋に戻って、気を引き締めます。
そして開演。共演はどいつもこいつも素敵な方々でしたが、小倉直属の後輩になるガーシィ達がいたり、ニーハオズのボーカルが我々の大学直属の後輩であったり、界隈の後輩である熊本のキッチンか凄まじい殺気を飛ばすライブをしていたりして、それらの先輩方になる我々は楽屋でじわじわと追い詰められていました。そもそもトリですし、初めてのハコです。これで下手なライブなんかしてみなさい。もうそんときゃ終わりですよ。終わり。ひゅー、なんて最高のプレッシャーなんでしょ。
ここで良いライブができなきゃロックバンドじゃありません。やっている意味がありません。ロックバンドってのはね、複数人で演奏すればロックバンドじゃないんですよ。その存在を以て、あらゆる認識を喰らって噛み砕いて飲み込まねばならんのです。我々にかけられた期待を、思いを、あるいは舐めてかかる奴等を、大口を開けて飲み込まねばならんのです。それがロックバンドなんです。
弾いて、叫んで、のたうち回って、そして大いに喰らい散らかす、そういうライブができたと思います。お客さんが暖かかったのもあります。その期待、全力で喰らわせて頂きました。ありがとうございましたぜ。
叫びすぎて、やりすぎて、ライブが終わったあとしばらく楽屋から出られませんでした。こんなのは久しぶりです。それくらい、全身の全勢力を使い果たしていました。
ありがたい事に、我々に向けられる期待が、向けられる思いが、また最近大きくなってきたのを実感しています。本当にありがたい事です。すべてに応えて飲み込むため、まだまだ精進をせねばなりません。楽屋で息を切らしながら、次は更に良いライブを、と考えていました。ロックバンドですから。
