ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ヘッドホンの中の遊泳

2024/3/18

先日、録音したベースやらギターやらを整理したり、編集をしたりしていました。我ながら、ミニトマトでも生育してんのかってくらいスローペースではありますが、それでも少しずつ、少しずつ出来上がってきています。

細かなニュアンスを聞くためにヘッドホンで作業をしていたのですが、ついついヘッドホンとギターの音量を上げてしまい、ついつい気持ちよくなってしまいます。ドラム、ベース、歪んだギターが重なる瞬間のカタルシスってのは、何年経っても最高です。自分で弾いてんなら尚更ですな。

録りや編集を、本格的に自分でやり始めて数年が経ち、それなりには腕前もまとまってきたと思っています。まだまだ知らない事だらけですが、とりあえず、我々の音源を仕上げるのならば、私が作ることでそれなりのものは担保できていると思います。本当は「私が作るのが最高」と言いたいのですが、流石に一流の方々を差し置いてそれを言うのは少し傲慢が過ぎるのでね。今はこの立場に甘んじておきます。それでも、私にしかできない編集を、しっかりとするつもりです。

録音したギターやらベースの、ノイズ部分をカットするだけで、グッと曲っぽくなり、テンションが上がります。少しずつ、曲が出来上がって行くのでこの過程は、やはりたまらんですな。編集がひと段落ついても、しばらくはヘッドホンをして聞いていました。無から有が生まれつつある、このやかましい狭間の中を、いつまでも遊泳していました。