ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

歯医 & ロー

2024/3/19

昼、穏やかな晴れ間の中、底から震えるような恐怖を抱えて、歯医者へと行っていました。

別に、何か異常があったわけではありませんが、先日友人から「歯医者行ったら虫歯が6本くらいあった」みたいな話を聞き、そういや最近は検診に行っていないな、と恐れ慄いたのがきっかけてす。こういうのは思い立ったタイミングが最高、隙を見て予定を組み、今日に行ってきた次第です。

虫歯ってのは、マジで面白くないですからね。教訓も兼ねて人生1回くらいはなっておくべきだと思いますが、それ以降は全くオススメしません。痛いですし、何より面倒臭い。人生の数ヶ月をvs虫歯に捧げなければいけないのは流石にコスパが良くないです。

クラシックが流れる、近所の小さな歯医者にて、施術を行ってもらいました。口をあんぐりあけて、中をカチャカチャ弄られるという、人の中でも中々に上位に入る情けなさのこの施術は、何度受けても慣れる事はありません。ぶっちゃけ怖いです。歯医者に行くのが怖いというより、無防備な口に金属のアレコレを放られるのが怖いのです。別にそれで萎縮はしませんが、恐怖心の最低値は保証されています。やってる事はほとんど手術ですからね。怖さで言うなら腹を裂かれてるのとジャンルは同じですよ。これが怖くないなんて人間は生物として間違っています。

結果的には何もなく、綺麗なもんだと褒められて、にへらと笑って終わりました。口の中はもう、拭きたての窓のように格段にスッキリしていますが、口内を冷やしたあの金属の温度と感触は、歯に塗られた薬剤よりも、いつまでも後味悪く口内に残り続けていました。歯医者に恨みはありませんし、むしろ感謝するべき立場なんですが、やはり歯医者ってのは、行かないに越した事はないもんですな。