ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

11月30日 狂乱ヘイアダルツ

朝は12時30分に起床。

起き抜けて、水を飲む。昨夜は、2時までに作業を終わらせて銭湯に行くつもりが、6時になっても作業が終わらないという体たらくを経て、現在に至る。皮算用が下手なのを、一体いつ自覚をするんだ。

昨夜買った食パンに、卵を乗せて焼き、食べる。寝起きは悪くなかったので、作業を続行する。完成した「ノンフィクションの映像」を投稿して、諸設定。演劇用の音楽を、仕上げて書き出して、送る。

とりあえず、これで昨日の恨みは、晴らした。まだ11月中にやるべき作業はあるのだが、タイムリミット。謝罪の文面を考える。

 

14時、銭湯へと、出かける。

何はともあれ、図太かった仕事が2つ終わった。身体を溶かすように湯船に浸かり、サウナで膿を出す。

 

上がったら、少しだけ視界が広がっているのを感じる。仕事終わりは、世界の解像度が上がる。とても良い。穏やかな川沿いを、自転車でゆっくりと走る。

戻ったら、また出かける準備をする。そう、本日は、演劇でもお世話になった小倉アソビカイギにて、ボードゲーム会である。夢と希望を片端からキャリーケースに詰めて、事務所を出る。

駅から街から高速バスで北九州へ、キャリーケースをゴロゴロと引きずる。

 

小倉駅に着く。

駅付近の中古屋にて、またボードゲームを3つほど補充して、アソビカイギを目指して街を歩く。計30ほど持ってきているボードゲームがとても重いが、まるで重さは感じない。不思議である。

 

アソビカイギ、本日の戦場に、着く。

同時にお客さんも来てくれたので、準備をしたら、すぐに始める。

f:id:iijitakahiro:20191201191341j:image

そこからはもう、狂喜乱舞。

カードを引いて、めくって、笑い、叫び、吠える。大の大人がこんなに吠えること、そうそうないぞ。

特に「ITO」というゲームの盛り上がりは凄かった。今回のMVPでしょうこいつは。

1〜100までの数字カードを1枚手札に持ち、数字を言わず何かに例えて、小さい順に出していくゲーム。

「人気の職業」というお題で、高いカードを引いた人間は「私石油王です」「わたしは官僚」などと言い、低いカードは「夢追いのフリーターです」「下請けの工場長」などと言う。どっちの数字が高いかを、各々の価値観の、微妙な差異を感じ取りながら、出していく。

爆発してましたね、これは。楽しい。

 

ハゲタカのえじき」「インカの黄金」「ヴァンパイアクイーン」「凶星のデストラップ」「キャッシュ&ガンズ」「キングオブトーキョー」「知ったか映画研究家」「ドミニオン「ITO」をやって、会は終わる。

私が楽しかったのもそうだが、お客さんの皆さんにも、結構「楽しかったです」と言ってくれて、とても嬉しい。

結局、それもまたエンターテイメントなのですよ。楽しませることが、こちらも楽しいのです。

ガッツリ10時間、ハシャいでおりました。気が狂うほど楽しかった。楽しかったです。ありがとうございました。

 

解散後、店長たるバーティさんと清算をしたのち、しばらくボードゲーム談義をしながら始発を待つ。始発に乗って、ソウイチロウ君の家に行く。

始発の電車には、朝の人間と夜の人間が混在していることに気がつく。見た目でなんとなくわかるのが、とても面白い。

 

住宅地を、キャリーを引きながら、迷惑な男が行く。そりゃあ、10時間ボードゲームやってたもの。疲れた、そして、眠い。しかし腹も空いたので、早くからやっているうどん屋でうどんを啜り、また歩く。

無茶やってんなぁとは思うけど、無茶をやった日というのは、良い悪いとは別に、面白い景色を見れるものである。

f:id:iijitakahiro:20191201192850j:image

「徹夜明け、閑静な街の近所のコンビニで朝焼けを見る」なんて、無茶をしないと見れないもんです。そしてそれは、とても綺麗だった。

 

さて。

「仕事終わったらボドゲ会行くから」というソウイチロウ君の言に頼りきり、「今日泊めて」と予め言っていなかった私。

結局ソウイチロウ君は来なかったので、「今日泊めて」とは言っていない。なので、ソウイチロウ君宅の鍵は開いていない。そりゃあ、そうだ。

停めてある機材車に乗り込み、横になって眠る。今朝がそんなに寒くなくて良かった。携帯でアラームをかけたら、息を落とし、眠る。