ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

8月25日 エンターテイメントリートメント

朝は11時くらい。ソウイチロウ君宅にて、起床。北九州滞在4日目、さすがに、長いな。

 

起きて、水を飲む。ソウイチロウ君も起きている。談笑しながら、ぼやぼやと、過ごす。そのうちに、チーズを乗せたパンと卵を乗せたパンを焼き、むしゃる。油断が仇となり、口内を火傷する。がっでむ。

 

食べ終えたら、なんとなく成り行きで、芸術性や、エンターテイメントや、アーティストというものについて、ソウイチロウ君と、話す。

結局、アーティストというものは、自らの概念を表現し、それを発信する生き物である。それはつまり、自らの概念を、理解して欲しい一心に他ならない。

自分だけで楽しむならまだしも、他人に聞かせている、他人が聞けるような状況を作る以上、それに例外はない。ならば、より多くの人に理解されるために行動するのも、アーティストである。表現を、より精密にしたり、あるいは曖昧にしたり、場合によっては噛み砕いたりする。

ただ、そこで大事なのは、表現したい概念、つまり自らの概念が、歪まないようにせねばならない。表現を変えた結果、本来伝えたい自らの概念も変わりましたでは、本末転倒である。

ゆえに、大切なのはバランス。核となる部分は変わらぬよう、表現を、より深く、より広くしていく事である。彫刻に刃を入れるように、慎重に、大胆に、作り上げなければならない。

 

何が言いたいかって、結局みんな、人を楽しませたいのですよ。感情を、存在を、揺らしたいのですよ。

私はその、人を楽しませたい思いが、人一倍あるのです。エンターテイメント、もっと、突き詰めていかねばならない。

 

シャワーを浴びて、引き続きこんな話をしたのち、私は荷物を持って、宅を出る。別の場所で作業がしたいのが9割、さすがに4日宅に居っぱなしは申し訳ないのが1割である。

本日夜は演劇の練習である。

集合を確認して、宅を出る。出かけソウイチロウ君に「観といた方がいい演劇ある?」と聞かれたので「アガリクスエンターテイメント」と答えておいた。

いやほんと、皆さんにも観てみて欲しい。「ナイゲン」こんなに美しい構成のお話は、中々無いぞ。

 

外に出る。秋が、薄く幕を張っている。コンビニでアイスを買って、齧る。「真夏のピークが去った」なんて歌いながら、駅を目指す。

駅にて、電車に乗る。中途半端に座席に座る中年を冷ややかな目で見ながら、電車に揺られ、小倉の都市部を目指す。

最近、一部を除き「うるさい若者」って見ない気がする。うるさいのは大体、オッサンかオバサンである。南無。

 

小倉に着く。

とりあえず、まぁまぁ一瞬、覗くだけ覗くだけと、中古屋にて、ボードゲームの中古を眺める。いくつか、欲しいものはあったが、今買うかは微妙。迷った末に、やめておいた。いや、買った方が良かったか、でも今やる暇ないし、まだやってないボードゲームもあるのよなぁ。

葛藤と斬り合いしながら、ネカフェにインし、パソコン作業をする。数冊、漫画を読んでしまう。そりゃあ、読んでしまいますよ。

少しして、動画を編集する。とにかく、字幕を流し込むターンになった。カタカタと、ボードを打つ。

 

時間である。会計を済ませて、店を出る。会計の店員さんが知り合いで、大層、ビビる。危なかった。何かやらかしたら、恥ずかしかったわ。

 

そのまま本日の演劇の練習場所、スタジオスマイルに入り込む。しばし店長のシモカワさんと談笑。計らずも、前述のようなエンタメと芸術の話を、する。

 

そのうちに、仲間たちも合流。部屋に入り、少しモノを片して、練習に入る。

それなりに、仕上がってきたと思う。しかし演劇は初めてゆえ、仕上がりの具合がわからぬ。悪くない出来だとは思うのだが、不安は尽きない。払拭するように、何度も同じシーンを練習する。

 

2時間の練習が終わり、シモカワさんに礼を告げ、スタジオを出る。現地解散、私とソウイチロウ君は、車を発進させ、また宅へ帰る。

ソウイチロウ君は「アガリクスエンターテイメント」を大層気に入ってくれたようである。とても嬉しい。ウキウキしちゃう。

 

雑談しながら、ソウイチロウ君宅に帰り着く。腹は空いている。ソウイチロウ君が飯を炊いてくれている。

待ち時間でブログを書いていたら、何だかもう、めちゃくちゃ眠くなってしまった。

だめだこれは、眠らねば、ならない。すまないソウイチロウ君。白米は明日、頂くよ。

おやすみ、なさり。