ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

冷静と情熱の行ったり来たり

昨年から、銭湯によく行っております。

銭湯というか、サウナですね。なんとなく行き詰まった日、節目を作りたい日、考え事をしたい日なんかに、なんとなく行っております。

 

あの、わざわざ作り出した人工の地獄みたいな空間に、苦行のような時間を過ごし、解放されたと思ったら、今度は透き通った血の池でお馴染みの水風呂にて、また苦行のような時間を過ごす。なんだ水風呂て、ただの水たまりだろうが。風呂を名乗るのは35°低い。出直せ。沸かせ。

どちらからも解放されたら、その辺に座って、少し呼吸を整える。するとどうでしょう。相反する地獄を経て、なんと現世の清らかなことか。荷物を下ろした身体が軽くなるように、精神がすこぶる綺麗になります。

この状態がとても良い。どう考えてもゆるやかな自殺行為に、脳も危機を感じたのか、思考も冴え渡ります。すごい、回る回る。出る出る。この状態をずっと維持できたら、きっとバンドも売れるんだろうな、ちくしょうめ。

 

今日なんかは、三度の地獄巡りの後、湯にも浸からず、20分ほど座って考え事をしておりました。思考せねばならん事は、沢山ある。バンドとしての私の役割は、作詞作曲、演奏以外なら、思考、連絡、そして決定である。大浴場のエコーの中で、私はずっとデスクワークをしている。

 

あぁ、できれば、少し離れた、お高い銭湯に行きたい。あちらのサウナは、こちらと違い、テレビがないのだ。サウナ中のテレビは、暇を潰すのにはいいが、同時に思考も潰される。考え事には邪魔である。それと、あちらの方がお高いので、単純に民度が高そう。

銭湯で騒ぐ奴らは、そのまま地獄に落ちるが良い。あと、どうでもいいけど、全裸にネックレスで浴場に来る奴はなんなの?逆金属アレルギーなの?

 

サウナは良い。

少し時間がかかるように思えるが、実際に家で入浴する時間を考えたら、まぁプラス30〜40分くらいのもんである。そこまでではない。

今日もひとつ、種が採れた。無事に育てばいいのだが。