ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

春の不安

2024/5/7

昼頃に窓を開けると、草の匂いが鼻腔をくすぐりました。どこか近くで、中規模くらいの草刈りを行なっているようです。外は快晴、しかし少し冷たい風を感じながら、グビグビとお湯を飲んでいました。春ですね。

私にはほとんど関係のないゴールデンウィークが終わりました。1日入ったライブの交通事情すら関係なく、本当に何もないゴールデンウィーク。せいぜい、友人と死ぬほど遊んだくらいですが、それはゴールデン関係なくやったりしているのでね。我々の友人関係、ゴールデンです。

変哲のない日常が、季節によって空気だけを変えながら、ゆっくりと坦々と続いていきます。お陰様で楽しく過ごしてはいますが、日々の流れる速さには舌を巻かざるを得ません。若さと経験をトレードオフしながら、それが有利交換である事を願っています。年月を重ねるにつれ、歌もギターも録音も少しずつ上達はしていますが、それでも不安は拭えません。不安、いくつになっても拭えませんね。拭い切れる日が果たして来るのでしょうか。不安です。

何を言ってもやるしかないのは最早わかっているのですが、足を止めて考えることを全く辞めてしまうのもよくないと思っています。やはり何でも考えるべきですし、悩むべきなのです。足を止め続けるのは健康に良くないですが、たまには景色を止めて、今の状況を省みるのも大事なのです。「やる」と「考える」は同格の存在だと、私は思っています。

ああだこうだ、考えながら今日は1曲、ベースの録音を終わらせました。その後はやるべき仕事をひとつ、やるべきなのはわかっていながら、結局できませんでした。いつになっても、苦手な仕事は苦手です。わかっていてもできるもんではありません。こればっかりはいくら考えてもダメです。自己嫌悪に陥りながら、また不安は募るばかりです。