ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

スメルズライクメンドースピリット

 

 

 

 

2021/7/26

 

スメルズライクメンドースピリット

 

日々の誠意と怠惰と不摂生で、完全に崩壊してしまったリズムを整えるために銭湯へ。どう考えても身体に良くないサウナと水風呂のコンボを決めた後、上がってロビーでお茶を飲みつつ、目を瞑ってApogeeの「The sniper」を聞いて脳味噌を融解させておりました。あの曲は駄目です。状況さえ整えればドラッグと言っていい。溶ける。

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脳と状況を整えるべく、今後のトゥードゥーに感して携帯と睨み合う。何をするべきか、また何をしないべきか、どうせ予定通りにいかないとしても、青写真を描いておくことには明確な価値がある。特殊部隊が現場に突入する際、まず敵の数を確認するのを優先するのに似ていると思う。

私はまぁ、仕事ができない方だとは思っている。良いものを構想する自信はある、才能もあると思っている。しかしそれを作る行為や、作ったものを整える行為、できたものを宣伝する行為には、いくつもの単純作業が混ざる。それらをこなすために必要なものは、才能や熱意ではなく「仕事をやれる」というただ一つの能力なのである。才能も、熱意も、単純作業においてはほとんど役に立たず、ただ黙々と目の前の事に時間と精神を捧げる能力、それのみが求められる。

私は、それが、すごく弱い。そういう意味で、私は仕事ができる方ではない。それでもそういう仕事は私しかできないので、私がやるしかない。この辺が我々の弱いところである。ここで「ソウイチロウ君は?」って思った貴方はノンフィクション初心者であり、思わなかったら上級者です。彼は私よりも、その能力がない。

だからもう、やるしかないのですよな。どれだけ面倒でも、愚痴を垂れ流しながらでも、穴を掘って穴を埋めるような作業でも、やるしかない。仕方ないし、しょうがない。

ロビーには人が増えてきた。空になったコップの傍ら、私は携帯の液晶に親指を這わせながら、やるべき作業を増殖させていく。どれもこれもめんどくせぇ。だけどやるしかないのです。宮崎駿だってめんどくせぇって言ってたし、きっとそういうもん。そういうもんだよ。