ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

来訪者

 

 

 

 

 

2020/9/5

 

来訪者

 

窓の外が、不穏。いよいよもって、奴、台風の接近を感じます。

台風が近い時の空は、普通の雨風にはない、特別な不穏に満ちて見えます。予感の粒がそこら中に飛んでいて、今はまだ小さいが、ぶつかり合って肥大すると、いずれとんでもない事になる、そんな風に見えます。文字通り、風に。

来訪する非日常に不謹慎ながらワクワクしますが、西鉄バスが止まるくらいでかいらしいので、頬を引き締めておきましょう。

そしてまたいくつも悲劇が起こるのでしょう、とても悲しい事です。今はまだ、だいたいの人が「まさか自分が」って思っています。思いながら、またどこかで悲劇は起きます。

考えたくはないですが、この風雨で死んでしまう人もいるかもしれません。その人も、まさか自分が数日後に死ぬとは思ってなかったでしょう。今こうして、外を眺めて、不穏はあっても、そうは思ってなかったでしょう。

しっかりと、備えを、しましょう。

私とて例外ではないので、しっかりと篭ります。食料も、水も、暇つぶしも、しっかりと備えがあります。しかしいつもと殆ど変わらなくて困る。