ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

霜月のついに

 

 

 

 

 

2020/11/30

 

霜月のついに

 

11月が終わる。

何となく、11月、というのは早く過ぎる印象がある。とにかく次の月の印象が強すぎるし、10月のハロウィン、12月のクリスマスに比べて、目立った行事がないこともあると思う。だいたい我々バンドマンは、年内の予定をこなすための予定を立てるために使われる、そんな月である。

それでも、11月の「霜月」という呼び方は、とても良い。こちらも前後の神無月、師走に比べて特別感はないが、その分日常感を帯びていて良い。

今日は寒かった、外出の際に迷ったが、ジャケットを着て行って良かった。着ていても寒かったぐらい。着ていなければ即死だった。いよいよもって冬を感じる。こういう空気の中で「霜月」という言葉は、ふっと頭に浮かんでは、寒空に馴染んで消える。

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「師走」は読んで字の如く、師すら走るほど忙しいという時期である。これから年末に向けて忙しくなる。あれもこれもと手をこまねいているうちに、年が終わる。

12月が始まる。

ラソン大会のスタートの時のような、始まってしまった感覚。永遠に終わらないようで、一瞬で終わる、そんな12月が、今年も始まる。

せめて心は亡くさぬよう、精一杯、感受性を開いて行こうと思う。