ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

帰り支度

 

 

 

 

2021/3/1

 

帰り支度

 

明らかに空気が変わった。温度と湿度で、少しずつ膨らんでいる。春のそれ。

毎年毎年、この時期は、こういうブログしか書かないほど好きです。ゆっくりと、氷が溶けるような季節。長かった冬の終わりと、春の始まり。社会的にも新しい年度が始まり、認識もシームレスに切り替わっていく。「循環している」感覚を、確かに、しっかりと感じられます。

もう少ししたら、桜がうんぬん、という話も出始めて、そうなったら冬は終わりです。誰にも別れを告げず、奴は消えるように去っていきます。少しの寂しさと暖かさと、脱ぎ捨てられた厚着を残して。

 

そういう事を思っていたら、明日はまた冷えるそうです。寒いのはあまり嬉しくはないですが、寒い寒いと言いながら飲むコーヒーは、美味いもんです。もう少しだけ、冬に付き合っていきましょう。別れを思えば、また少し味わいも深くなるもんです。