ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

誰かが笑っている

 

 

 

 

2021/3/2

 

誰かが笑っている

 

アガリスクエンターテイメント配信公演

「TOTYO2020 誰かが聞いてる」

http://www.agarisk.com/totyo2020/

f:id:iijitakahiro:20210302204655j:image

拝見しました。ゲラリゲラリと笑いました。

しかし演劇、久々に見たな。

 

理論と屁理屈と時事ネタをふんだんに混ぜ合わせて、キレのあるエンターテイメントになっております。

やはり、シュチュエーションコメディは、良いです。行動や所作ではなく、ちゃんと理論で笑わせてくれる。みんな真面目なのに面白い。むしろ、みんな真面目だからこそ面白い。

こういうのを見ていると、普段生きてる中でも、そこら中に愉快が隠れているんだろうなと思います。我々が知らない、ひょっとしたら当人すら知らないだけで、側から見たら喜劇のような場面が、世の中にはいくらでもあるんだろうな。

惜しむべきは、やはり劇場で見たかった。これはバンドの配信にも言えるのですが、公演が終わった後の、あの余韻、それが配信ではなくなってしまうのです。正面で、対面で、他の人と一緒に観ること。そして公演が終わった後、ゆっくりと場が弛緩していくあの感覚。緊張が解けて、力が抜けて、ふぅと息を吐くあの瞬間。

アレ、めっちゃ大事だったんだと思いました。旅行から家に帰ってきた時みたいに、あの瞬間は、現実が、日常が、とても心地よいものに感じるのです。それがなかなか、人生の中では珍しいもんでね。非日常の中に、一回ちゃんと潜らないと感じられないんですよ。

コロナ禍、そもそもこの現状が非日常みたいなもんですが、その中でもきちんと、全部忘れさせて、日常を愉快にしてくれる。そんなモノを、私も作っていこうと思います。

ライブもですが、演劇も、またいずれ、やります。必ず。