ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

雨が降って街 妖しく光っている

豪雨の中カスみたいなカッパひとつで自転車漕いで、ハヌマーン「残像サブリミナル」を熱唱していました。

前後何も用事がなけりゃ、雨を浴びるのも楽しいもんです。頭頂に落ちる雨も、濡れた眼鏡で滲む視界も、妖しく光る街も、その時にしか味わえないもんです。

 

「何でも、楽しんだもん勝ち」

という言葉はあるが、モノによっては、嫌から産み出る良さもある。ドリップされたコーヒーのような、一滴一滴垂れるように濃縮された味わいというのも、確かに、ある。

ただ、楽しんでしまったら、楽しいと思ってしまったら、それを否定する必要なんざない。雨晒しなら濡れるがいいさ。そのまま雨に歌ってしまえ。どうせ雨音で掻き消される。

 

楽しまねば、ならん。

そのために我々は生きている。割と、マジでな。