2020/7/11
莫逆になっちゃう友
とある音源のために、ギターのレコーディングをしておりました。
もう10年バンドをやっていて、幾度となくレコーディングをしてきたのですが、いまだに、難しい。
たとえば、文章を書くとするじゃないですか。文章を書くのは好きなんですが、レコーディングとなると、全文字、綺麗な字で書かなきゃいけないんですよ。さらに文字間もきちんと揃えて、列のぶれもなくして、まっさらな文字列にしなければいけない。そんな感じ。
とても、難しいのですよ。
でもなぁ、しなければいけない。
曲ができたら、音源化は義務みたいなもんです。演奏されなければ存在しない芸術に、仮想でも形をつけてやらなきゃならない。
そうして初めて、「私のもの」になると思うのです。
楽曲は本来「バンドのもの」ですが、これははっきりと言わせて頂く、我々の作る楽曲は「私のもの」である。
もちろん、バンドにとって、ソウイチロウ君にとって、無為になるような雑な扱いをするつもりは毛頭ない。その上で、これは、そうなのである。
物質界にて私が使うすべてのものは、今現在私が所有しているという事で、永世ではない。捨てれば消えるし、売れば金銭に変わる。
だが私の作った楽曲たちは、何がどうあろうと「私のもの」である。そればかりは、決して裏切られる事のない真実であると同時に、どんなに嫌になっても決して切り離す事のできない事実でもある。
全責任を以て「私のもの」を、もっともっと、増やしたい。もっともっと、作らねばならぬ。
レコーディングの、練習から、始めなければならぬ。