ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

カラフルオーケストラ

 

 

 

 

2021年6月25日

 

カラフルオーケストラ

 

コロナ禍になってから、目に見えてライブとスタジオが減ったので、大声を出すためにたまにカラオケに行っております。無論ひとりで。自室でちょっと歌うくらいならともかく、本気で熱唱するのは憚られます。ナンバーガールでも絶唱しようものなら、警察ならまだマシで救急車すら呼ばれかねません。

今日も行ってきて、いつも通りアジカンやらピロウズやらをギャーギャー歌ってきました。インディーズで好きなバンドが増えたために、本当に好きなバンドを歌えないのが毎回心残りであります。ハヌマーンとか、ゆれる、ピアノガールももっと欲しいな。バズマザーズはそこそこあるのがありがたい。

単純に、流れる歌詞を観ながら歌う、というのは、改めて面白いもんですな。普段歌っていて気にもとめなかった歌詞が、文字で見ると心に引っかかったりする。歌詞の良さを改めて認識させられます。これは自宅では中々気がつけない。

あと、まぁ音はCDに比べりゃインスタント食品みたいなもんなんですが、その分ベースやドラムのフレーズがしっかり聴き取れたりして、これも中々に新鮮。初期のアジカンとか聴いたらやっぱり轟音のギターで狂乱してしまうので、まじまじと耳を傾けた事はあまりなかった。普通に勉強になる。

何でしょうね。アジカンとか、ピロウズとか、ナンバーガールもそうですが、死ぬまでにあと何回聞くのでしょうか。そして何回歌うのでしょうか。無限に聴いてきたアジカンの「未来の破片」のベースが面白いと今日気がついてしまったので、きっとこれから何度も、新しい発見をするのでしょう。

 

1時間、ドリンクバーで水だけ注ぎながら次々に絶唱すれば、心から何かが蒸発し、精神が濾過されるのを感じる。やはり私は歌うのが好きだ。生まれてから今まで、たぶんこれからも、ずっとずっと好きだと思う。