ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ぜんぶきのせい

 

 

 

 

2021/9/24

 

ぜんぶきのせい

 

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秋めいてきました。「秋めく」って言葉は、とても綺麗でよいですな。さわやかな哀愁がある。

この間、周南でのライブ後に「良いお年を」という言葉が出ました。そうか、もうそういう時期ですよな。県内ならともかく、県外の人とはもう今年会わなくてもおかしくない。

例えば4月とか5月とか、あんまり「今年」って言葉は使わない気がします。「今年は」「今年も」って言い出すのは年始の1月か、このくらいの時期から、そんな気がします。

飲み会の、ボチボチお開きだなという空気の時、バイトを退職する人が挨拶に来た時、解散の決まっているバンドのライブを見た時、そういう時に巻き起こる寂寞が、この季節にはあります。まだ終わっていないが、終わりまであと一息。こういう時、むしろ終わったその後よりも、寂しさがより鮮明に見える気がするのは、気のせいでしょうか。

言ってしまえば全部気のせいです。そんな気もします。しかし何十年も培ってきた私の気は、そう思うのだから、仕方がありません。