ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

深淵を覗く

 

 

 

 

2022/2/14

深淵を覗く

コーヒーを傍に、液晶に向かい作業をしていました。

午後の散歩後、飲んだコーヒーが思いの外キマり、脳は興奮状態に。マクロもミクロもあらゆる作業にブーストがかかり、発狂しながら左クリックに勤しんでいました。

コーヒーは、もう20年くらい飲み続けてます。健やかなる時も病める時も、コーヒーは辞める事はなく飲み続けていました。もはや生活習慣の一部です。

一人暮らしを始めた時から、コーヒーはインスタントではなく一杯点てで淹れています。本当は豆や挽きなんかにもこだわりたいのですが、そんな暇や余裕がないので、いつも安いスーパーの豆を使ってます。こだわりがあるのかないのか、我ながらよくわからんです。

朝起きたらお湯を飲み、少ししたらコーヒーを飲む。食後に、作業の合間に、景気付けに、湯気と香りと黒い水面を啜る。こういう生活をもう何年も続けています。酒も煙草もしない私にとって、コーヒーだけが人生の嗜好品であります。これがなくなったら私の人生、コントラストが下りに下がります。もはやなくてはならない。

しかし、その反動もよくわかっています。今も左手でショートカットキーを打ちながら、このブーストが長続きしない事もわかっています。脳味噌が無理矢理に興奮させられている、この感覚。ブーストされた脳で考えて、とてもよくわかります。借りものの力では、そんなに長く立ち回れるものではありません。この興奮が切れるまで、一心不乱に駆け抜けるのみです。

 

案の定、1時間もしたらコタツに横たわって抜け殻みたいになっていました。冷めた脳味噌が疲弊して、一切の仕事に向かう気力が沸きません。コーヒー、キマると作業は捗るのですが、きれると一切の作業ができなくなります。これがあるからコーヒーは怖い。しかし私は、飲まねばそもそも1時間も順当に作業を進めることはできんのです。できれば良いのですが、できんのです。

少しばかり放逐したら、また動き出します。またコーヒーを飲んで、脳を動かしていきます。そしてきれたらまた休みます。まぁ言っても1日3杯くらいしか飲んでないのですが、とても身体に良いとは思わないので、これがいつまで続けられるものでしょうかね。わからんですな。