ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

静粛に

 

 

 

2021/5/9

 

静粛に

 

どうにも、脳味噌がうるさい。

考える事が無限にあって、しかもどれ考えるのも楽しいもんだから、日常で脳味噌が休まる暇がない。創造、考察、想起や感想、何も考えなようにしようと思っても、気づけば何かを考えて出してしまう。いいのですけど、脳だって器官ですから、オーバーワークはあまり良くないのです。

黙らせるためには、散歩が良いです。風景だけを見つめながら、ただ足の向くままに歩く。川べりに座って、菓子パンとコーヒーでもしばく。しばき終わったら、溢れたパン屑をつつきに来た鳩をじっと眺める。鳩の偏光する首元と、歩くたび前後する首、よく見たら不気味な眼球をじっと眺める。昼下がり、太陽はもう暑くなってきた季節。離れたところで行き交う車と、目の前を行き交う人と鳥、風に揺れる木や草、コンクリートの端には列を作る小さなアリ、それを見るでもなく眺める私。

こういう事をしていると、やっと脳が回転を止めるのがわかります。しかし、「回転が止まったな」と思ってしまうと、また動き出してしまうので、難しい。

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