2022/4/13
格好のMV
昨日ですが、ノンフィクション、「カッコーの餌食」のMVを公開しました。
まだの人は、観てみて下さいな。ノンフィクションとしての世界観が滲む、エグ目のMVになってます。素敵ですぜ。
モチーフは、ヒッチコックの「鳥」という映画です。スタッフロールに鳥の影が飛び交う、不気味なオープニングがありましてね。「こんな風にしたい!」とdr.タッキーに熱弁したところ、このような形になりました。
場所はいつもの、もはや我々の中で「ノンフィクション通り」なんて呼ばれている、FUSE前のあの通りです。あと街の中の数カ所を昼と夜で撮影し、それとスタジオでの演奏シーン、それらを重ねながら要所を鳥のシルエットでくり抜き、グチャグチャにガチャガチャにしてもらったのが、このMVです。バグったスーファミみたいな映像になっていて、とてもお気に入りです。私も、ソウイチロウ君も、格好良く撮ってもらいましたぜ。ありがとうタッキー。
MV製作、頼めるツテはいくつかありますし、なんなら自分でも作れるは作れるのですが、私の知ってる中でタッキーが一番、我々の事をよく知ってくれていますし、また我々の事を好きでいてくれているのです。撮影や編集の技術も勿論ですが、一番頼りにしてるのは、やはりそこです。
一緒に何かを製作する人を探すにあたって、一番大事なのは、そこだと私は思います。凄まじい技術がある人と、凄まじく我々を理解してくれる人ならば、間違いなく後者を選びます。サポートの人なんかでもそうです。結局、作るものの主体は我々にあるのでね。
MV、撮影が延期になってしまったせいで、結局リリースはおろかツアーファイナルにすら間に合いませんでしたが、それでも良いものができたので、MVは出します。まぁ消費されて消えるもんじゃないですしね。この映像をもって、アルバム「小隊のアリカ」の世界観や文脈が、また深いものになっていると思います。MVを観て、改めてアルバムを聴けば、私の見せたいイメージや理想点により近づいたものになっていることでしょう。
どちらも、宜しくお願いいたしますぜ。
どうでもいいですが、この「カッコーの餌食」という曲、「閑古鳥が鳴く」という慣用句に倣い「ホーホケキョ」というリズムで私のギターを入れているのですが、「ホーホケキョ」と鳴くのはカッコーではなくウグイスであり、そこに気がつかないまま曲が完成してしまった、という話があります。
まぁいいのです。まぁ。格好いいしね。カッコーだけに。