ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

誰がためにカメラは在る

 

 

 

 

2022/4/14

誰がためにカメラは在る

また映画を見ていました。「ある優しき殺人者の記録」というものです。2014年公開の、どマイナーな映画です。

どのくらいマイナーかと言えば、まぁゲオには多分置いてないくらいのマイナーです。ツタヤであってもない場所は結構あるでしょう。詳しくは知りませんが、いわゆる「ミニシアター」系の映画だと思います。いや全然知らないので、間違っていたら申し訳ない。

映画って、昔はもっと、大衆のためのものだと思っていました。なんなら国が製作していて、それを国民に供給している、そのくらいの規模のモノだと、子供のころは思っていました。

しかし、これにもやはりというか、どの映画にも間違いのない作り手の想いがあり、「映像」という形で情熱を顕現させた、誰かの作品なのですよな。それは例え全国の映画館の、一番大きなスクリーンを席巻するようなものじゃなくても、例えば単館上映であっても、作品としての価値はどれも等しくあるものです。興行で観た映画としての価値は違くかもしれませんが、ひとつの作品としての価値は同じです。

まぁ、どんなモノでもいいのです。究極ね、全世界に否定されていても、あらゆる人民に軽蔑されていても、私ひとりが観てハッピーになれる映画ならば、それは私にとってはスターウォーズより優れた作品なのですよ。いや別にスターウォーズが嫌いな訳ではないのですが。

なんならもうね、みんな私のためだけに作品を作って欲しいとまで思ってますが、私が好きな作品というのは、作り手が自分のためだけに作ったような作品なので、その辺が難しいところです。「これ、私のために作られた作品だろ...」と鑑賞後に思うようなモノを、私自身で探すしかありません。幸いにも、そういう作品は世の中に、結構ありますので。