ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

トービョー録 大阪編

 

 

 

 

 

2022/9/15

トービョー録 大阪編

大阪、南堀江knaveにてノンフィクション、ライブでありました。

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大阪Blow the instabilityからのお誘いです。「ソーユーヤマイ」という企画名は、私の好きなカタカナ感と行間をしていてとても好きです。ニヤニヤしちまう。

前回の京都に引き続き本日も単発日帰りのライブです。正味単発はキツいですが、大阪Blow the instabilityからのお誘いのライブは一度コロナ初期の頃に中止になっているので、なんとしても来なければならない日でありました。あの期間にできた借りはね、しっかりメモって、いずれ全部返さねばならんですよ。来れて良かったです。

3年ぶりくらいの南堀江ネイブでした。ここはライブハウスに楽器屋併設、スタジオ併設、バーカンではフードも売っていて、コンビニと公園も近いという理想の環境にあります。「ぼくのかんがえたさいきょうのはこ」感が強い。羨ましい。

そしてコンビニにはあらゆる種類のモンスターが揃っている。流石大阪。エネルギッシュです。

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対バンを観つつ、我々もしっかりとライブをいたしました。大阪、関西のバンドたちは皆演奏も曲も上手くて感心しますが、濃さと面白さなら負けてねぇぞと、地方の意地を存分に叩きつけてやりました。そして今日もMCでは喋りすぎました。まさか高速バスの運転手の声が山口勝平に似ていて眠れなかった話までするとは思わなかった。自省します。

よく喋り、よく叫び、よく鳴らしました。バンドなんてのはヤマイで、当然ヤマイなので身体や生活を蝕む事もあるのですが、どうにも私は治りそうにないので、痛みを誤魔化しながら死ぬまでやっていきます。また来ます大阪、ありがとうございました。

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Blow the instabilityのVoときよ君が、我々のことをめちゃくちゃに好きでいてくれて、いつもめちゃくちゃに褒めてくれて、少し気恥ずかしく、そしてとてもありがたい。

そういう話を聞いていると、我々の音楽は届く人の元にはきちんと届くのだということが確認できて、とても嬉しくなります。音楽をやっていると、たまにめちゃくちゃ不安になって、ひょっとして私なんぞ誰の需要もないんじゃないだろうかと消滅したくなる時があるのです。そんな時、そういう人が居てくれるのには救われます。本当にありがたい。

そういう人の手を借りつつ、また次の、我々を必要としてくれる方の元に届くように尽力をする。究極、音楽活動なんてのはそれだけでいいのかもしれません。気持ち悪い広告打ったり、流行りのミュージックを作って発信なんて事はできませんが、そういう事以外ならば、単発で大阪だろうが、往復14時間くらいの運転だろうが、何でもやりますよ我々は。

だからもっと求めて欲しいです。もっともっと求めて欲しいです。我々は可能な限り、全力でそれに応える所存です。まぁそれも我々の宣伝下手で、知るべき人の所に情報が届いてないせいもあるのですがね。知らない人は求めようがないです。なんとか、頑張らねば。ううむ。

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ライブが終わり、打ち上げが終わり、帰り道。高速入って山陽道の途中、いつのまにか運転の私以外全員が寝ていたので、仕方なくハヌマーンを樹海都市から十七歳まで、全曲熱唱しながら帰っていました。

ライブ帰りと、夜明けの空と、みんな寝てる車内と「幸福のしっぽ」が噛み合いすぎて、少し泣きながら歌っていました。私もいつか、こういう曲を書かねばならぬ。