ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

トラブル ラブ

2023/10/21

f:id:iijitakahiro:20231022184807j:image

ツアー2日目、寺田町のパーキングにて目覚めました。車中泊は久しぶりだったせいか、あまり良い睡眠を収められず、うつらうつらとしたまま京都へと経ちました。もうカーナビは信用せず、Googleマップの加護の下、名前もよく知らん高速道路を走っていました。

本日は大阪から京都へ。県を跨ぐとはいえ近いもんです。我々2人はまだ昨夜のライブも流せていないので、そのまま京都の銭湯へ。サポート2人はゲストハウスでシャワーを浴びたそうなので待機。ゲストハウスではなんと、外国人女性の堂々と晒す尻を拝んでしまったらしいです。それはもうアメイジング。なんと羨ましい。我々はそんな事はなく、オッサン達に混ざって汗を流し、よく考えたら我々もそろそろオッサン側に回ってしまう事に恐怖を覚えていました。

f:id:iijitakahiro:20231022185338j:image

流し終えたらそのまま京都グローリーへ。本日はkaresansui主催「降るフェス2023」です。

f:id:iijitakahiro:20231022185505j:image

建物1階のグローリー、2階のスタジオライブ、3階のDJスペースまで広がったお祭りです。天気にも恵まれ、真昼間っから陽気にスタートいたしました。

karesansuiというバンドの、葉隠お宮という男の声により集まった演者たち、そしてお客さん達は、やはり彼同様にセンスが良く個性的で、ビル全体が情念に満ちた空間になっていました。フェスにいがちな「なんかキャピキャピした奴ら」が全くいなかったのは、とても良いですね。別に悪く言うつもりはないのですが、とても良かったです。

f:id:iijitakahiro:20231022185856j:image

ビル全体で音楽が響いていました。どれも楽しそうですが、しかしサーキットフェスはすべてを見てしまっていると、我々のライブまで体力が持たなくなってしまいます。何をしに来たって我々はライブをしに来ましたのでね。出番が早けりゃまた別なんですが、なんと2階スペースのトリを任されてしまったので、惜しい気持ちを抑えながら体力回復に努めていました。

「お昼は皆んなで食べたいけど、今日は難しそうだね、各自になっちゃうかもね」と言った時には私以外は昼食を済ませていたらしく、私は合間を縫って天下一品を貪っていました。仕方ないし、結果変わらないし、別にいーし。そんなん、きにしてないし。

f:id:iijitakahiro:20231022190226j:image

ライブは進み、いよいよ我々の出番。スタジオ内はもう入った段階から暑く、始めたらどうなってしまうのか、沸々とします。手を伸ばせば届きそうな位置にお客さんも入るので、必然、熱もこもります。リハなんてあってなきが如く、ボーカルだけスピーカーから出して貰い、自分たちの判断で勝手にスタートできる仕様。実にフリーダム。良いですね。始めましょうか、始めましょうかねぇ、なんて言いつつ、ライブをスタートさせました。あまりにもフリーダムだったので、サポートベースこのみさんとソウイチロウ君は水を忘れたらしく、私も顔面の入った手拭いを持ってくるのを忘れていました。これもまたフリーダム。

ライブは昨日のようなトラブルもなく、サーキットフェス特有の熱量も上々、凄まじい熱気の中で進行していきました。最後の曲にて、手拭いを忘れた事に気がついた私はギターを置いて楽屋まで取りに走りました。顔面を掲げながら入れば盛り上がるかな、なんて思っていたんですが、中に入ると私のギターがBlow the instabilityのGt.Voトキヨ君に豪快に引き倒されていまして、そっちの方で大いに盛り上がっていました。そもそも何故弾けるんだ。最高だぜ。

f:id:iijitakahiro:20231022205316j:image

そこから最後まで、私はピンボーカルで終了しました。中も大いに盛り上がり、最高の時間でしたね。終わった後の私のギターには、自身のライブで怪我をしていた、彼の血が勲章のように輝いていました。いやぁ、楽しかったです。様相はTwitterの方に上げているので、よければそちらもご覧ください。

 

ライブ終了、機材と息を整えたら、最後のkaresansuiを観に行きました。会場の熱気も凄く、そしてみなさん暖かく、悪い意味でなく、サークルでのライブを思い出しました。みんな友達で、良い意味でみんな身内なのでしょうな。とても輝いていました。イベントに呼んで貰えて、本当に光栄でしたね。ありがとうございましたぜ。

f:id:iijitakahiro:20231022210252j:image

打ち上げも、最後まで居たかったですが、我々やはり九州人、そこそこで帰投いたしました。

帰り道は半分までは睡眠、半分はサポートベースこのみさんと話しながらの運転になりました。彼女もやはりバンドマン、色んな苦労話や、ノンフィクションの思い出話、様々な悪口で車内は盛り上がっていました。悪口は主に私です。

皆を送り届け、私はそのまま高速バスへ。やけに人が多いと思ったら日曜の昼になってました。眠かったですが、あまり眠ってない中での1時間程度の睡眠はむしろキツくなるので、適当なアプリを弄るなどして無理矢理、意識を覚醒をさせていました。眠い。