ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

郷土より

2024/5/23

朝に少し仕事した後は、部屋に戻ってギターの録音をしていました。

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なんかあれですね、ここ半年くらい、もうずっと録音をしている気がします。なんなら練習よりも録音をしている気がします。まぁフルアルバム出すって言ってしまったのでね、こうなるのも仕方なしです。少しずつ向上する自主録音のクオリティを感じつつ、日々ビートを刻んでいます。

細かな調整から大まかな変更、やり直し、録り直しし放題のこの環境は、ある意味では地獄です。いくらでも後戻りできるという事は、「後戻りをしない」という選択をいちいちしなければ前に進めないものになっています。もちろんそれで助かる部分も大いにあるのですが、選択や決断ってのは思いもよらぬカロリーを使います。「毎朝、仕事に行くかどうか選んで良い(もちろん休んだら給料はでない)」みたいな仕事をやっていたら、毎朝「行く」という選択をしなければならないのは結構辛いと思います。大学生が授業に行かず単位を落とす行程と似たようなもんです。ある程度の強制っていうのは、むしろ楽な部分もあるのですよな。

自主録音は、独自の甘味と苦味が混在する、よくわからん郷土料理みたいな行為です。しかし、これでしか出せんモノを、ここでしか出せないモノを作るには、自主録音しかないのです。大衆はそれを望んでないのかもしれませんが、他ならぬ私がそれを望んでいるのでね。辛いですが、まぁ頑張ります。

今のところ、結構いい匂いはしています。皆さんの食卓、プレイリストに並ぶ日を思いながら、きちんと作っていきます。どうかご期待ください。