ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

3月22日 楽しいのは、どうあがいても、1番。

朝は11時ほど、ソウイチロウ君宅で目覚める。


目蓋が重い、昨日の疲れも残留して、精神も滞留している。布団の中でのろのろと蠢きながら、液晶と触れ合う。

なかなか、きつい。


何とか起きて、ボケボケしているうちに、電話がかかってくる。

知らない番号からの電話は、怖い。現代において、電話というツールは「緊急時の連絡」がメインになりつつあるので、電話がかかってくるだけで、緊急時と身体が錯覚してしまう。

 


とはいえ今回は心当たりがあるので、普通に取る。

うむ、案の定、昨日CDを入稿した会社からであり、案の定、データに不備があったらしい。

うむ、案の定の、ガッデムである。

 

修正をする。
CDの品番を間違えていた上、見直していたら盤面に「2017」とか書いてしまっていた私。流石に、クソがすぎるんじゃあないかね。

 


修正を完了。

さぁこれを送らねばならぬ。

しかしソウイチロウ君の宅にはワイファイがなく、私のパソコンは無線LAN専用である。

よって、パソコンを持って近所のコインランドリーまで移動、ワイファイを拝借し、データを送る。

ありがとうコインランドリー。

 

これで不備がなければ、あとは入金である。

時間に余裕がないわけではないが、もう一眠りできるような時間はとてもない。

疲れを引きずり、ソウイチロウ君宅を後にする。

 


外はいい天気なのに、私にそれを楽しむ余裕はない。

車を発進させ、ATMの元へ飛び込む。

 

入金、完了。

電話をして、不備がないことも、確認してもらう。これにて、すべて、了。お疲れ様です。

 

 


さぁ、やぁ、疲れた。

結構に、疲れた。

息を吐いて、少し精神が楽になる。

 


そしてしかし、本日は私主催の、小倉ボードゲーム会である。

長期戦になるだろう、夜までの体力を考え、車の中で、少し眠る。

車の中はもう、少し暑いくらいであった。

 

 

 

30分ほど寝て、起きる。

まぁ、少しは充電された。

 


とりあえず、ボードゲーム会に誰かを道連れにできないかと、近くのリハーサルスタジオ、スマイルに行く。

このスタジオは、スタジオというか、サークルというか、常に馴染んだ空気が流れており、大体みんなだらだらしている。

とても、良い。

 


今日は、高校生バンドの方々がたくさんいた。ボードゲーム会に誘ってみるが、卒業ライブが近いという。

私がバンドを始めたのは大学からだったので、少し羨ましい。

いいなぁ、高校生の、卒業ライブか、そいつはまた、ディストーションに溢れているんだろうなぁ。

 

高校生たちと、適当に談笑する。

 


さて、時間である。

今回協力を要請したサポートDrみょーちんと、会場、アソビカイギへと向かう。

キャリーバッグに大量のボードゲームを詰めた私、重い思いを転がして行く。

 


会場、到着。

店長が少し遅れるとのことで、テナントビルの端で、みょーちんと2人、待つ。

色々、バンドについて、相談もする。

みょーちん、こいつぁ考えられる男である。

 


店長も到着。

会場入りして、設営を開始する。

さぁー、ボードゲーム会である。

 


お客さんが来てくれるか不安ではあったが、蓋を開けてみれば、それなりに来て頂いた。ありがたい。

遠方からであったり、忙しい合間を縫って来てくれた人もいた。とても嬉しい。


私はまぁ、場の主催者という役割ではあるが、このボードゲーム会の本質は「私がボードゲームをやりたいがための会」である。

私も、存分に、楽しむ。

 


ボードゲームとはね、人が集まらなければ、できんのだよ。さらに言えば、人が集まって「やろう」というテンションにならなければ、できない。

さらにそこから、ゲームを楽しんでくれるかどうかというのは、また別の話になる。

ボードゲームが中々普及しないのも頷ける。


なので、場を作ったのである。

ただ、私が、遊びたいのだ、おらぁ。

 


恋文を届けたり、ダンジョンに裸で潜ったり、正体を隠して殴り合ったりして、時間は加速していく。

 

 

夜が更ける。

大体の場合、ボードゲーム会では、中々人が帰り始めない。

帰らないので、今回は一度3時で締め、残った方々でアンコール的なワンゲームをやり、解散した。

最終的な時間は4時半とかであった。マジかよ。

 

帰り際、大体の人が「またやって」と言ってくれて、私は嬉しい。また、やります。

 

 

店長と清算をし、のろのろと帰宅。

さすがに、疲労も困憊である。

本日もまたソウイチロウ君宅にて、着き次第、スムーズに、眠る。

あぁ、楽しかった、なぁ。

 

 

楽しいのが、いちばんだよ。ほんとに。