朝は11時ほど、ソウイチロウ君宅で目覚める。
目蓋が重い、昨日の疲れも残留して、精神も滞留している。布団の中でのろのろと蠢きながら、液晶と触れ合う。
なかなか、きつい。
何とか起きて、ボケボケしているうちに、電話がかかってくる。
知らない番号からの電話は、怖い。現代において、電話というツールは「緊急時の連絡」がメインになりつつあるので、電話がかかってくるだけで、緊急時と身体が錯覚してしまう。
とはいえ今回は心当たりがあるので、普通に取る。
うむ、案の定、昨日CDを入稿した会社からであり、案の定、データに不備があったらしい。
うむ、案の定の、ガッデムである。
修正をする。
CDの品番を間違えていた上、見直していたら盤面に「2017」とか書いてしまっていた私。流石に、クソがすぎるんじゃあないかね。
修正を完了。
さぁこれを送らねばならぬ。
しかしソウイチロウ君の宅にはワイファイがなく、私のパソコンは無線LAN専用である。
よって、パソコンを持って近所のコインランドリーまで移動、ワイファイを拝借し、データを送る。
ありがとうコインランドリー。
これで不備がなければ、あとは入金である。
時間に余裕がないわけではないが、もう一眠りできるような時間はとてもない。
疲れを引きずり、ソウイチロウ君宅を後にする。
外はいい天気なのに、私にそれを楽しむ余裕はない。
車を発進させ、ATMの元へ飛び込む。
入金、完了。
電話をして、不備がないことも、確認してもらう。これにて、すべて、了。お疲れ様です。
さぁ、やぁ、疲れた。
結構に、疲れた。
息を吐いて、少し精神が楽になる。
そしてしかし、本日は私主催の、小倉ボードゲーム会である。
長期戦になるだろう、夜までの体力を考え、車の中で、少し眠る。
車の中はもう、少し暑いくらいであった。
30分ほど寝て、起きる。
まぁ、少しは充電された。
とりあえず、ボードゲーム会に誰かを道連れにできないかと、近くのリハーサルスタジオ、スマイルに行く。
このスタジオは、スタジオというか、サークルというか、常に馴染んだ空気が流れており、大体みんなだらだらしている。
とても、良い。
今日は、高校生バンドの方々がたくさんいた。ボードゲーム会に誘ってみるが、卒業ライブが近いという。
私がバンドを始めたのは大学からだったので、少し羨ましい。
いいなぁ、高校生の、卒業ライブか、そいつはまた、ディストーションに溢れているんだろうなぁ。
高校生たちと、適当に談笑する。
さて、時間である。
今回協力を要請したサポートDrみょーちんと、会場、アソビカイギへと向かう。
キャリーバッグに大量のボードゲームを詰めた私、重い思いを転がして行く。
会場、到着。
店長が少し遅れるとのことで、テナントビルの端で、みょーちんと2人、待つ。
色々、バンドについて、相談もする。
みょーちん、こいつぁ考えられる男である。
店長も到着。
会場入りして、設営を開始する。
さぁー、ボードゲーム会である。
お客さんが来てくれるか不安ではあったが、蓋を開けてみれば、それなりに来て頂いた。ありがたい。
遠方からであったり、忙しい合間を縫って来てくれた人もいた。とても嬉しい。
私はまぁ、場の主催者という役割ではあるが、このボードゲーム会の本質は「私がボードゲームをやりたいがための会」である。
私も、存分に、楽しむ。
ボードゲームとはね、人が集まらなければ、できんのだよ。さらに言えば、人が集まって「やろう」というテンションにならなければ、できない。
さらにそこから、ゲームを楽しんでくれるかどうかというのは、また別の話になる。
ボードゲームが中々普及しないのも頷ける。
なので、場を作ったのである。
ただ、私が、遊びたいのだ、おらぁ。
恋文を届けたり、ダンジョンに裸で潜ったり、正体を隠して殴り合ったりして、時間は加速していく。
夜が更ける。
大体の場合、ボードゲーム会では、中々人が帰り始めない。
帰らないので、今回は一度3時で締め、残った方々でアンコール的なワンゲームをやり、解散した。
最終的な時間は4時半とかであった。マジかよ。
帰り際、大体の人が「またやって」と言ってくれて、私は嬉しい。また、やります。
店長と清算をし、のろのろと帰宅。
さすがに、疲労も困憊である。
本日もまたソウイチロウ君宅にて、着き次第、スムーズに、眠る。
あぁ、楽しかった、なぁ。
楽しいのが、いちばんだよ。ほんとに。