ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

5月19日 恩売りの中年

朝、8時、実家にて起床。今月の、自分のベッドで目覚めた回数、結構に少ないな。

起床して、父母にグッドモーニングを伝える。母は出かける準備をしていた。ダラリとしていた父と共に、朝食を、ありがたく頂く。父と談笑しながらも、やはり、昨日の疲れが出ている。食べ終わるともう少し、眠る事にする。

そして、10時ほどに目覚める。事務所に戻る予定だったが、面倒になってしまった。やはりこれが、実家の、居心地であるよ。とりあえず、ブログを書き始める。

 

そういえば、父はブログを見ているらしい。とても恥ずかしい。母も見ているらしい。もう勘弁してくれ。

書き終えた頃、昼食となる。母は出てしまったので、父と思案した結果、ピザを取る事にする。やぁったぜ。ピザ、うまいよね。ピザ。

インターネットにて注文をしようとするが、確定のタイミングで情報が消え、最初から入れ直す事になる。液晶に表示された「申し訳ございません」という数バイトの文字が、私の脳内をバイトしていく。結局、電話にて注文した。注文口の店員さんが可憐な声だったので、許す。ドミノピザよ。命拾いしたな。

ピザがくる。キャッキャ言いながら、食べる。宅配ピザって、絶対、何かヤバい奴が入ってるよね、これ。父のアイデアで山椒をかけるも、また良し。

食べ終えたら、いい加減に、事務所に戻る。仕事が待っているぞ、先に行っていてくれていいのに。


事務所に戻る。

とりあえずは、動画をいじる。もうこれしかやってないやん。「ノンフィクションの映像」でも、動画製作のシーンばかりになってしまっているので、正直どうかと思う。しかし、仕方ないよなあ。

動画をいじり、休憩し、いじり、サボる。あとやる事は、新曲作り、Tシャツ製作、告知広報宣伝、明日のライブの練習、演劇の台本作成、日程調整、ヒズミ回奏の考案、公共料金の支払い、考えれば考えるほど、イヤになる。自分で決めてやってるだけなのだが。それでも、イヤにはなるよ。

何がイヤって、報酬系が確立していない事。現状ノンフィクションは完全な利益は生み出せていないため、私のやった事に対する報酬が、ないのである。強いて言うなら「バンドがある」事が報酬だろうか。それは一番、デカい奴ではあるのだが。

まぁ、バンドなんて、大体はそうなのですが。言ってしまえば、芸術作ってる人間なんて、大体がそうなのだが。


やっているうちに、夕方になる。本日は、友人であるaintのギター、ウサ子。彼女が組んだ別のバンドの初ライブがある。先日あった時に誘われた。「忙しくなければ行く」と返したのだった。

さて、どうする。ぶっちゃけ忙くない訳がない。先述の通り、仕事は山を成している。自壊する前に処理せねばならん。しかし、先日の彼女の口ぶりが結構に真剣であったので、心は動く。

よし、行こう。荷物をまとめ、外に出る。忙しいが、まぁ極端に言えば、バンドを続ける限り忙しいし、むしろ忙しくなければならん。

自転車を漕ぐ。一時、急に面倒になりマジで引き返そうかと悩んだが、気を取り直して、行く。彼女に恩でも売っておこう。

 

30分漕いで、着く。中には案の定、結構に知り合いがいる。

して、ウサ子のバンドである。開始からトラブルがあり、ウサ子のギターが音が出ない模様である。エフェクター類を、必死にいじっている。初ライブでコレは、キツイな。頑張れウサ子。私も直しに行こうかとも思ったが、何奴感が凄いので、やめておく。やっとこさ音が出て、ライブを始める。よかったよかった。

小難しい演奏で、無機質気味な音調を鳴らし、女性ボーカルが歌う。ちょっとaintっぽいやんとも思う。んん、初ライブというものではあるが、演奏や曲のアレンジ、ライブ作り等、多方面に「仕方ない」が出てしまうのは、あまり良くないなぁ。トラブルも仕方がないが、トラブル中が面白くなかったのは、良くない。いい曲だし、いいバンドだとは思うけれども。

しかし、そういう事を、直接、言えないよね。わかっているけど、どうあがいても何様感が出てしまう。特に自分から言いだすのは、無理。今回も言わずじまいである。

ライブが終わり、友人らと談笑。顔面ステッカーも、バラまく。すぐ帰ろうと思ったが、話してるうちに次のバンドが始まったので、見てみる。悪くはないが、今はちょっとしんどかった。また友人と話したのち、少しして、ライブハウスを出る。

 

そこから、また自転車、30分。小雨が降ってきて焦ったが、本降りにはならなかった。よかったよかった。

実家にイン。飯を頂く。兄と、巷で噂の少年革命家の話をする。結論はまぁ、大体お察しであるが。

少しして、事務所へ戻り、ブログを書き始めて、今である。