朝は10:30に起床。
本日は、自主企画、ライブである。
とにかく、睡眠時間は確保せねばならぬ。8時間ほど眠れたのは、ありがたい。会場入りの時間は遅いので、このくらいに起きてもへっちゃらである。
起きて、お湯と、バナナを食べる。少しして、おにぎり、味噌汁、納豆を食べる。
そしてまだまだ作業である。Tシャツを作らねばならぬのだ。準備をして、始める。連日、失敗続きであったが、今日はまずまずの出来であった。
昼過ぎ、昼食にする。さっき食べたばかりではあるが、この後のライブの動きは限定されるので、時間的に入れておかねばならぬ。
少し多めに茹でたのパスタを、インスタントの野菜スープとともに、流す。
兎に角、炭水化物を摂らねばならぬ。
食べ終えたら、今度はTシャツの仕上げ、アイロンがけである。1枚1枚熱を加え、インクを定着させていく。これが少々手間がかかりまして、1枚3分ほど必要とする。つまり5枚で15分である。意外と、かかるのである。
しているうちに、入り時間が近づく、あぁ、まずい。しかし3分という時間は短縮できるものではないので、アワアワ言いながら、一人アイロンをかける。
20枚ほど仕上げて、畳んで、詰め込み、いざ、家を出る。
ライブ道具、Tシャツ20枚、印刷物1000部、缶バッジ300個他諸々をキャリーとバックと紙袋に詰め込み、急ぎ駅まで向かう。階段を下りるのも、一苦労である。
意外と、缶バッジが、重い。
駅から駅へ、街へ着き、四次元に、到着する。
仲間たちはもう着いていた。
機材の搬入は終わったらしい。すまぬ。
私も重かったので、許してくれ。
本日のツーマン相手である、aintとも合流、奴等とはもう、気心の知れた仲である。談笑する。
挨拶をし、準備をし、リハーサルを始める。
曲間の繋ぎや、あまりやらない曲を、重点に詰める。音の感覚は、とてもやりやすい。さすが四次元である。よくわかってくれている。
リハ終わり、aintのリハが始まる。
しかし我々のやる事は、多い。
新しくなった「ヒズミ会報」の準備、荷物の楽屋への片付け、新譜「現代、ユウ」のライナーノーツの準備、増えた物販のレイアウトを整える、私は弦を張り替える、チケット予約の管理をする、色々と、する。
終わった頃には、もう、開場していた。
ステージの水も買ってない私は、コンビニへ赴く。水とレッドブル、菓子パンとコーヒーを買い、後ろ2つをイートインコーナーで流し込み、戻る。
戻った時には、開演10分前程になっていた。入り具合を判断し、5分押しで始める事にする。
ここに来て、不安が押し寄せる。MCで喋る事は考えてもまとまらない。曲間の繋ぎを、何度も脳内で確認する。
19:05、aintが始まった。
ロジカルな楽曲を涼しい顔でこなす面々、いつ見ても、すげぇなと思う。
MCでは「十年続くのはすごい」という旨を、伝えてくれる。純粋に嬉しい。正直実感は、あまりないのだが。凄いらしい。
しばし、aintを見る。
ステージと楽屋を何度か往復しながら、時間は進む。仲間たちと最終確認をし、また時間が進む。正直、ここまでの動きがバタバタしてしまったので、心的な余裕はない。全く、心は落ち着かない。
ジリジリと、感情が、煮詰まる。
aintが終わった。
さぁ、次は我々である。
SEが鳴って、入場を、する。
やはり、ホールに、ちらほら、空きが、見える。
そういう事を気にしてはいけないのはわかっている。しかしそういう事実がまた、私の精神に実力不足、分不相応の烙印を押す。それはとても痛く、熱い。
何をしているんだ、私は。
それでも、演奏は始まる。
弦を搔き鳴らし、歌う。
焦っていたせいか、気持ちが、中々入らない。
吠えても、心が、動かない。スイッチが、切り替わらない。何をやっているんだ、私は。
しかし、中盤、弦が切れるトラブルがあり、aintのコウキ君がギターを貸してくれ、それが絶妙に私に似合ってなかったりする。その流れがおかしくて、笑ってしまった。
あぁ、楽しいじゃないか。
結局、元のギターの弦も張り替えてくれたので、元通りのまま、ライブを続ける。
やっと、心が動き出した、感覚がする。
行け、やれ、鳴らすのだ。
搔き鳴らして、ライブは終了。何と最後の曲で、また弦が切れてしまった。おかしくて、笑う。
アンコールの演奏まで、鳴らし終わり、公演は終了となる。ありがとうございます。
終演後、物販で、モノを売る。
いつも来てくれる人が、久しぶりの人が、始めて見てくれる人が、CDを買ってくれて、嬉しい言葉を、くれる。
とても嬉しい、とても嬉しいよ。
十年やって積み重ねた土台は、十年に似合うほどの中身は詰まっておらず、少し気を抜いたり、気が弱ったりすると、すぐにそこから転げ落ちそうになる。
無駄に十年で高さだけはあるものだから、落ちた時を想像するだけで、震えが止まらなくなる。
そんな時、嬉しい言葉を頂けるのは、本当に、支えになる。倒れそうな私を支えてくれているのは、本当にそういう、方々なのである。
来てくれた人、来てくれなくとも応援してくれる人が沢山いる。
本当に、ありがとう、ございます。
清算、打ち上げまで終わり、車を出す。
私を自宅まで送ってもらい、仲間たちはそのまま、北九州へと戻る。
行きの苦労とは打って変わった、軽くなった荷物を持ち、階段を上る。
とにかく、疲れた。
体力もそうだが、精神的に余裕がなさすぎる。
少しして、眠る。
目覚ましもかけずに、眠る。