ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

7月1日 考察の考察

おはよう30歳。

噛み締めながら、朝は8時に起床、おお、何とも、人間らしい起床時間な気がする。昨日は、誕生日記念、という訳ではないが、早めに寝ていた。そろそろ、3時4時に寝て11時に起きるという習慣は、何処かで戻しておかねばならない。習慣ではなく、ひょっとしたら習性かもしれないが。

起きて、水を飲む。バナナを食べ、適当に目を覚ます。しばらく、作業したくないなぁーと唸りながら、精神を逃避させる。

 

例えばね、バイトがない日にバイト先に行くなんて、苦痛以外の何でもないと思うのですが、「今から電車でバイト先に来たら、来るだけで10万円あげるよ」と言われたら、どうでしょう。苦痛なんて屁でもないです。移動中も、ウキウキが止まらないでしょう。

つまるところ、報酬があれば、人は動けるのです。逆も然りです、報酬がなければ、そうそう人は動けんのです。

私の諸行動の大体は、報酬がないどころか、下手を撃てばマイナスにすらなる。私は毎日毎日、それなりにサボってはいるが、現状バンドで稼ぎを出せていない以上、報酬系が狂っており、随所で作業が遅れることを、ご理解頂きたい。情熱だけでは限界はある。

音楽作って、ライブするのは、楽しいのだけれどもね。他の大体は、もうね。

 

とか、そういう問答を脳内でシュミレートしながら、1時間くらいすると「まぁ、仕方ない」と思うようになるので、そこから作業を始める。

動画の編集を始める。7月になった、「ノンフィクションの映像」の新しいのを仕上げなければならない。

半年の練度にて中々に速くなった手捌きを駆使しながら、動画を、喋りを、切って刻む。いや本当に、作業、早くなったもんだぜ。キーボードショートカットを巧みに使いこなし、八面六臂の活躍を、する。

キリのいいところで、昼。パスタをレンジで茹でて、卵と納豆を絡める。味噌汁も添えて、パーフェクトな昼飯である。10分もせず食べ終えたら、少しだけサボってコーヒーも飲み、また作業に戻る。

切って、切って、サボって切って切って、約15日分の動画を、とりあえず切り終える。悪くないペースで、ひと段落である。本当、早くなったもんだぜ。あとは並べて、繋げて、整えるだけ。結構あるな。

 

作業には3種類ある。思考を必要としない作業と、必要とする作業、それから創造する作業である。

例えば字幕をつける作業は、喋っている事を打つだけなので、思考は必要ない。動画を切る作業は、何処を残すか考えねばならんので、必要である。この2つは、使うリソースが違うので、注意が必要である。かかってくる時間も違う。

厄介なのが創造の仕事である。作詞、作曲はもちろんだが、フライヤー作りなんかもこれに入る。これには、明確な答えがなく、自由度が高すぎるために、無限のリソースが必要になる。かかってくる時間が違うどころか、時間をかけても終わらない可能性すらある。非常にこれ、つらい。

このくらいで、今からやる仕事をざっくり分類しながら実行すると、見通しが立てやすいので、気持ちラクにはなる。まぁ、結局はやらねばならんのですが。創造の作業は、ベッドに横転してアーアー言ってる時間も作業時間に含まれるといっていい。極端な話だが、これをキチンと認識しておかないと「無駄な時間」になったら精神的にキツイ。

 

なんて事を考えながら夕方、実家へと赴き、夕食を頂く。コーヒーまで頂き、その後は何故か兄とドラクエの考察を話し合う。ドラクエは、ゲームとしての情報量が少ないので、いくらでも考察できる余地があるようである。ネットで少し調べれば、ガチな方々による人類の歴史に基づいたドラクエ考察がゴロゴロ出てきて、面白い。

ドラクエの世界では、剣は盛んだが飛び道具と槍系の武器が少ない、これは魔法の発展により、集団でなく散兵戦術が取られるようになったからだろう」

みたいなのを、本気で考えてる人がいる。凄い。人類史、すごい。

 

少しして実家を出る。

外は雨であった、それなりの量が降っていた。傘を差しながら帰る。事務所に着くと、部屋の中が湿気と気温で蒸されていた。もう7月、梅雨入りが遅かったこともあり、明けたら一気に、夏になるだろう。

あぁ、また、夏がくるのだなぁ。