ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

8月29日 その男ナカシー

朝は12時に、ソウイチロウ君宅にて起床。朝じゃない。

 

昨夜は深夜練習、新曲たちの録音をした。終わったら豪雨の中めぐちゃんを車で送り、道中でうどんを喰らい、帰り着いたのは4時半くらいであった。

5時前後に眠ったので、7時間は眠っている。が、疲れが取れる訳はない。重篤な倦怠感と共に、寝床の上で渦を巻く。

 

ソウイチロウ君はもう起きて、仕事に行く準備をしている。そろそろ出ようかというタイミングでやっとこさ起き上がり、送ってもらうために、共に外に出る。

外は、雨は止んでいた。すうっと、空気に透明感が混ざっている。蝉はもう鳴いていない。

秋の匂いが、少しだけ、する。

 

車で送ってもらい、バス停。高速バスに乗り、天神へ着く。

本日はこのまま、歌詞を書くなり、昨日録った音源をまとめるなり、せねばならぬ。どうしようか、迷ったが、そのままバイト先に行き、店のスペースを占拠して作業を行う。

 

が、懸念事項がひとつある。秋のライブ企画が、まだあまり組めていないのだ。懸念に、懸念をする。組むのが遅れているのもあり、動きも難しい。

考えるべき要素の多さに、脳味噌が回る。焦りもあり、嫌な汁が出る。回れば回るほど、汁でビシャビシャになる。酔う。吐きそうになる。

2時間くらい酔ったのち、ナカシーに「今日電話していい?」とラインをして、考えるのをやめる。水を、少し、飲む。

 

その後、パソコンを開いて、昨日の演奏をまとめる。ドラムと、ベースと、私のギターの三本の演奏である。多少なり位相をいじり、音量のバランスをとる。うむ、新曲、いいじゃないか。少し、安心する。

途中、突然にパソコンがブラックアウトして、大層焦る。保存もしてなかったので、謎言語を喋りながら再起動すると、データは無事であった。だいぶ、安心する。

書き出して、メンバーに送り、一息。

息を吐いたら、荷物をまとめて、店をでる。また明日、朝番で会おう。

 

電車で、帰る。帰りながら、歌詞を、少しだけ、書く。

夕方なので、そのまま実家へ。メシを頂く。居間にてだらりとしたのち、時間になり、ナカシーと電話を始める。

 

企画の相談から、仕事で海外へ行ったナカシー紀行譚、今後のバンドの話、映像の話、色々と、話す。

最終的には、「イイジさんが何がしたいか、何なら頑張れるかですよ」とのこと。そうか、そうだよな。それが、原則のはずなんだよなぁ。

30分くらいと思っていたが、ガッツリ2時間超話し込んでしまう。しかし、無駄な時間はほとんどなかった、必要な話だった、とは思う。

彼は単純に、世の中の様々な仕組みについて、私より詳しい。というかまぁ、私が知らなすぎるのもあるが。

彼がいなけりゃ我々は、破産か迷走か別離をしているだろう。これは本当に、マジである。本当に、助かっている。頼りにしている。

やる事が、また増えたな。いや、やらねばならぬぜ。

 

その後、ブログを書きながら、兄と談笑。談笑してるうちに、12時は過ぎそうだな、と判断し、遅延の旨を報告したのち、また談笑する。

 

家を出て、事務所に戻る。

ブログの続きを書き始めて、今。そういえば、シャワーをまだ浴びていない事に気がついた。こういう時の入浴作業は、蛇蝎の如く、面倒くさい。シャワーと歯磨きが存在しない世界線に生まれたかったぜ、くそ。