ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

9月4日 累積するいよいよ

朝は8時50分、ソウイチロウ君宅にて起床。

一度8時に起きてはいたが、再び眠り今の時間である。ソウイチロウ君はもう起きて、準備を始めている。あと30分ほどで出発である。やばい。

起きて、とりあえず、水を飲む。ソウイチロウ君がシャワーを浴びている間に、パンにハムとチーズを挟み、食べる。食べてみて、やはり5枚切りの食パンはサンドイッチには向かないと痛感する。口の中で麦が乱舞し、寝起きの口内の水分を簒奪していく。

その後、私もシャワーを浴び、荷物を持ち、部屋を出る。車に乗り込み、ソウイチロウ君運転の元、旦過へと駆け出す。

本日は、演劇公演、その、小屋入りである。

小屋入りとは、公演数日前より実際に会場に入って、設営をしながら演目を整えていく、その状況である。要は設営と、超長いリハーサル、です。

途中でりんごちゃんを拾い、車を旦過駅近くの駐車場に停める。今回の会場たる、アソビカイギへ。扉を開け中に入り、ふぅと、一息をつく。

いよいよである。

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全員合流したら、荷物を車より、会場に運び込む。机、カラーボックス、メタルラック、CDプレイヤー、賭博黙示録カイジニンテンドー64など、雑多さを挙げればキリがないものを、運び込む。

運び込んだら、机と椅子を動かし、配置。あーだこーだ言いながら、全体を確認しながら、舞台を作っていく。

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「大学サークル感」を、どんどんに、出していく。雑多さと適当さと愛しさと、歴史を、作り出していく。

 

設営があらかた終わったら、そこで実際にやってみる。やはり、市民センター会議室の机と椅子でやるよりも、良い。とても良い。そして今更ながら、緊張感が出てきた。いや、今だから、か。

通して終わり、まだこの時点でも、完成度は高めることができる。細かい台詞を突き合いながら、少しずつ、少しずつ、高めていく。

おっと、ボードゲームも忘れてはいけない。「クク」と「カタンの開拓者たち」をやった。両方とも好評で何より。

ボードゲームについては、もはや何の言い訳もすまい。そうだよ、やりたいからやるんだよ。面白いからやるんだよ。

時間は豊富にはないが、ただ、やった後の我々は、やる前の我々よりずっと仲良しだ。それは、間違いない。


この辺りで、店長たるバーティさんと、お金の話をする。会場代の色々を、粛々と、話す。成功させねばならんなと、改めて、思う。

 

昼飯は宅配の弁当。そしてまた通し練習。

会場を作ってみて、やはり色々と気がつくところがある。実際の会場の広さが想定と違ったり、思いの外客席と近かったり、持ってきた道具が今ひとつハマらなかったり、あとは外の音、外の光、下の階の音など、予想と違う様々なものが、見える。中々、難しい。

それはまぁ、アソビカイギはそもそも演劇をやるために作られたものではないので、当然である。我々の方がイレギュラーなのである。

想像と比べて、現段階では良いと悪いが半々である。何とか、悪いを克服できれば良いが。いや中々、難しい。

劇中で使う音源を録音したら、今後の事を話し合って、練習は終了する。このあとはバー営業があるので、広げている舞台を少しだけ片付ける。大きなものはご好意で置かせてもらっている。ありがたい。

明日の日程を話し合って、解散。明日は設営の追加と、本番前練習、いわゆるゲネプロも行う。ううむ、いよいよだな。


解散後、私はソウイチロウ君と、キンコーズに向かう。今回の演劇の台本は、簡易的なモノではあるが、物販に置く予定である。その分を、刷る。

刷り終えたら、綴じるのは明日。会計をすると、想像の倍額くらいを請求されて、ビビる。そうか、そりゃそうか、両面印刷だもんな、そんくらいいくわ。


えー、台本。あまり数ありませんので、是非とも、買って行って下さいね。思い出に、お土産に、なんでも、どうぞ。マジで。マジで。


あまりの金額にショックを受けた私、帰って飯は作る予定だったが、ソウイチロウ君と共にラーメン屋に入る。味はそこそこであったが、提示されたその安さが、我々の涙腺を緩ませた。


その後、車に乗り込み、発進。スーパーにて足りなかったガムテープや衣装を買い、ソウイチロウ君宅に戻る。

ソウイチロウ君は、所用でまた小倉へ。私は一人ソウイチロウ君宅に入り、休ませてもらう。すまない、ありがとうソウイチロウ君。シャワーを浴びたら、また演劇の告知の連絡を、送る。見に来てくれ、頼む。そりゃお金ももちろんだけれど、作ったものは、見て欲しいんだ。祈りながら、送る。


諸連絡を送っていたら時間になったので、ブログを書き始めて、今。

明日はまた、本番張りに忙しい日だろう。朝も早い。しかし私は、もう少しやる事があるので、パソコンを開く。それを終えたら、眠ろう。