朝は8時、ソウイチロウ君宅にて起床。
演劇、設営2日目にして、公演前日。いよいよ感が高まる。
ソウイチロウ君は準備をしている。私も起きて、準備をする。水を飲んだら、パンにチーズを乗せて焼き、食べる。
本日は、10:20より、ゲネプロ、つまり本番を模したリハーサルを行う。実際の段取りで、こちらが呼んだお客さんも入れて行うのである。
緊張感は、高まる。ソウイチロウ君と2人、無言で準備を進める。
荷物を持ち、車を、出す。ソウイチロウ君運転の元、街まで向かう。
旦過に着いたら、私は降りる。ソウイチロウ君は所用で、一度小倉へと行く。
コンビニで水を買ったら、会場たるアソビカイギへ。中には誰もいない。この場で、あと1時間もせず、本番に近い事が起きるのである。
いよいよ、だな。
そのうちに、皆が集まってくる。ソウイチロウ君、アキラ君、りんごちゃん、音響照明のみょーちんも来て、これで役者は全て揃った。
会場を準備し直したら、各々、各々のやり方で、身体を温める。緊張が、漂う。
少ししたら、予め呼んでいたお客さん、劇団ブルーエゴナクが首魁、穴迫くんがやってくる。しばし挨拶を交わしたのち、席に座ってもらい、我々はスタンバイをする。
穴迫くん。彼は私をこの演劇の世界、そしてボードゲームの世界に引きずり込んだ張本人である。
彼は、凄い。目に見えるくらいの野心を持って、演劇を以て何かを成そうとする人間である。ブルーエゴナクの演劇に一度参加させてもらった時も、全身からエネルギーがだだ漏れしていた。
そんな穴迫くんに最初に観てもらうというのは、こちらからすれば初手ラスボスみたいなものである。とてもね、怖い。
それでもやらねばならぬ。音楽が鳴って、公演が始まる。さぁ、演劇だ。
喋り、話して、音が鳴り、4人の男女が、存分に叫ぶ。
50分ほどで、公演は終わる。挨拶をして、退場までする。そして近くの椅子に、座る。
いやぁ、緊張した。何度も通し練習はしたが、見られるとやはり、緊張した。凄いこれ、緊張した。
穴迫くんに、所感を聞く。「面白かった」と言ってくれて、胸をなで下ろす。多分彼は、面白くなくても気遣いでそう言ってくれるが、見た感じ、今回はそれなりに、素直に受け取っていいと思う。
感想や改善点も聞き、穴迫くんを見送る。
ふっ、と、部屋中の緊張が解ける。しばらくは休憩である。今の演劇の細かい指摘をし合ったら、お菓子を食べたり、穴迫くんが持ってきてくれた飲み物を飲んだらする。アナくん、ありがとう。
その後、暗幕を貼ったり、窓を塞いだりと、会場の設営を進める。
さて、昼飯をコンビニで、済ます。お金がなく自前のお握りを食べていたりんごちゃんに、お兄さん達が差し入れをしてあげる。おにぎり、フライドチキン、プリン、アンパンマングミを、あげる。
さて、昼を食べたらボードゲーム、なんかボードゲームをしてばかりではあるが、楽しいので仕方がない。「タイムボム」というゲームをやる。正体を隠す人狼系のゲームは、アキラ君がめちゃくちゃに強い。しかし最後は勝った。運で勝った。ありがとう運。
さて、メリハリ。販売用の台本の、製本をする。紙を並べて、ファイルで綴じる。「ファイルで綴じるのが上手い下手」みたいな事で言い合いながら、笑う。
したら、また通し練習、本番に近い時間帯で、本番に近いコンディションで、やってみる。
途中、りんごちゃんが結構なミスをかまし、3人でツボに入る。結構なツボに入る。進行がガッタガタである。いけない事だが、くそ、楽しい。
通し練習終了。大分、煮詰まってきた。「煮詰まる」というのは、本来はいい意味らしい。そう意味で、煮詰まってきた。
あぁ、楽しいなぁ、本当。
その後は、会場のディテールを、こだわる。より汚してみたり、散らかしてみたり、ホワイトボードの落書きを増やしたりする。「部室」感は、すごく出てきた。
その後、道案内のための動画を撮る。アソビカイギ、でかい看板が出ている訳ではないので、きちんと説明しておきたい。ソウイチロウ君と2人、動画を撮る。
戻ってきたら、またこいつらボードゲームをやっている。まぁハマるように仕向けたのは私なので、しめしめと、言ったところ。ウェルカム、ボードゲーム沼。
我々も参加し、「犯人は踊る」をやる。
その後は、観客席を作る。舞台には干渉せぬように椅子を、なるだけ多く、並べていく。狭くなってもダメなので、難しい。
なんとなく、椅子の位置も決まったら、もうそろそろタイムリミットである。片付けて、この後のアソビカイギ、バー営業に対応できるようにする。
片付けて、店長たるバーティさんに挨拶をして、店を出る。外に出て、明日の集合を確認して、解散する。
このメンツでいられるのも、明後日までである。うむ、とても、寂しい。
りんごちゃんを送ったら、一旦スーパーへ。ソウイチロウ君はガムテープなんかの補充、私は車に残って、昼に撮った道案内動画を軽く編集する。
その後、ソウイチロウ君宅へ。パスタを茹でてくれたので、納豆と共に食べる。食べたら、ソウイチロウ君はコインランドリーに洗濯へ。私は洗濯物を託し、部屋で諸連絡を回しながら、ブログを書く。
帰ってきたが。私はまだブログを書いている。やはり、長くなるが、ぼちぼち終わる。
今日はもう、早めに、眠ろう。
いよいよ、明日である。
5月から始めて、4ヶ月。創り上げたものを、お見せ致します。
あ、しかし、バンドの作業が、溜まりに溜まっているのだよなぁ。
正直、やばいが、とりあえず思考は演劇へ、向ける。
