ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

9月8日 ナンバーガールとOMOIDE

朝は11時、自宅にて起床。

約1週間ぶりの、自宅にて起床である。いやぁ演劇、楽しかったが長かった。キャンプから帰ってきた感すらある。

昨夜寝たのは、昨夜というかもう今朝なので、5時間くらいしか眠れていないはずだが、起きてしまった。多分もう少し眠っていた方がいいと思うが、感覚的に眠れそうにないので、しばらくはダラダラと液晶と触れ合う。

12時くらいに起きて、パンを食らう。朝食なのか昼食なのか、私にはわからん。コーヒーも飲む。昨日のボードゲームの余韻から、ちょいちょいボードゲームを調べる。

少しして、観念したら、ブログを書き始める。昨日の、演劇公演最終日を書くと、長くなるだろう、覚悟を決めて、ぽちりぽちりと、液晶に文字を刻み続ける。

1時間半ほど経って、書き終える。その字数なんと5200字、過去最長である。自分でもビビる。

しかしまぁ、それくらい、内容の濃い一日であった。ああいう一日が、もっとあれば人生や身体に良いのだが。

 

書き終えたら、さすがに少しダレる。ダレてるうちに、時間が進む。ぼちぼちかねと、準備を始める。

そう、私は本日、ナンバーガールのライブを観に行くのである。未だに、あまり信じられていない。壮大なドッキリなのではないか?いや、ありうるぞ。世界は、敵だ。

まぁ、例え罠でも、行くのですが。

準備を進める。点検の関係でガスが止まってしまっているので、やむを得ず、水を浴びる。流石に、シャワーを浴びねば、文化人ではない。

シャワーから出たら、着替えて、荷物を最小限に軽くする。時間も迫ってきた。何か腹に入れようかとも思ったが、やはりもう出る。天気は晴れているので、自転車がいいだろう。というか、そろそろ運動をしなければ、やばい。

途中のパチンコ屋でタイヤの空気を補充したら、街に向かってペダルを漕ぐ。漕ぎながら、新曲の歌詞を考える。

 

天神に着く。自転車を停め、コンビニでチケットを発券したら、いざ、ドラムロゴスへと向かう。もう既に、大量の人が並んでいる。後尾を探していると、やはりというか、ちらちら、知り合いに会う。お客さんからバンドマンもいる。ほう、君もか?みたいなノリで、共犯者の顔をする。

お客さんと話しながら列を進む。IDチェックなるものを済ませたら、いざ、入場する。ロゴス、観に来るのは久しぶりである。いつか、やる方になりたいもんだ。

 

会場内でも知り合いは多い。やはりか、バンドマンが多い。まぁ、そりゃあそうだ。

入場はしたが、開演まで1時間くらいあるので、ここでも歌詞を考えながら、時を待つ。

 

ステージ上には、当然だがもう、機材がセットしてある。未だに、現実感がわかない。ナンバーガール、本当に見れるのか?え?あの、ナンバガを?嘘だろ。

 

アナウンスが入り、少ししたら、SEが流れる。マーキームーン、おお、本当やんけ。メンバーが、ユーチューブ越しに無限に見てきたメンバーが、次々に入ってくる。おお、おお、おおおお。思わず、大声を出す。

 

そして、ライブが始まる。

それはもう、本物であった。当然のように本物であるし、当たり前のように本当であった。あの人である。あの音である。あの曲である。

初めてその名前を見たのは、アジカン、ゴッチのブログだったと思う。聞いてみようと思ったが、ご贔屓のゲオにレンタルのCDがなく、諦めていた。

大学に入って、CDを借りて聞くも、初めは正直、今ひとつピンとこなかった。1枚目を聞き、そのうちに3枚目を聞くも、共にピンと来ずしばらくは経った。

ふとした偶然で、中古屋にて2枚目「SAPPUKEI」が千円で売っていたので、そーいや聞いてないなーくらいの気持ちで、買った。

そして、この1枚で、私の価値観はひっくり返るのである。「TATOOあり」を初めて聞いた時は、生きたまま度肝を抜かれた気分になった。

そこから、私の大学生活は、常にナンバーガールと共にあった。コピーバンドもした。ソウイチロウ君にも勧めたが、イマイチピンときてないようだったのを覚えている。

そして、ライブ映像を見るたびに、解散しているのを惜しんだものである。再結成するかな、しないでしょ、みたいなやりとりは、友人と何回もした。

 

今、目の前で、演奏をしている。

曲目をやるたびに、私の大学生活が、OMOIDEが、フラッシュバック現象してくる。イギーポップファンクラブを聞いて、ヤベェ曲だなと思っていた、あの曲を今聞いているのである。忘れていた友人の顔を思い出した。

 

意味不明なMCも、アンコールも、余すことなく、堪能をして、ライブは終わる。いやぁ、もう、いやぁ、もう。

間違いなく「最高」であった。この言葉を連呼するのはあまり好きじゃないが、今の時間はもう、ある種での、私の人生の「最高」であった。いやもう、夢のような時間であった。しかし、目の前にいた4人は、紛れもなく現実であった。不思議な気持ちになる。

なんだろう、しかし、最高なのだけれど、少しベクトルが違う。なんだろう、生き別れの両親に、写真でしか知らない両親に、初めて会った人っていうのも、こんな気持ちなのではないかと、少し思う。

ドリンクチケットを諦めて、外に出る。aint、cuculのコウキ君、ゴフクタウンのけんじろーもいた、少し話す。そのあと、迷った末に、Tシャツも買ってしまう。

そして私はコンビニで買った、スポーツドリンクを飲みながら自転車を漕ぐ。爆音で詰まった左耳を落ち着けながら、夜の街を駆る。

 

その後、実家へ。1週間ぶりの実家飯にて、栄養素を補充する。昨日までの演劇は、家族も見てくれていたので、お礼を行って、所感を話し合う。その後、入浴までいただいたら、事務所へと戻る。

戻ったら、ブログを書き始めて、今。演劇についてのツイキャスをしたかったが、今日ここは、ナンバーガールの余韻に浸ったまま、眠らせて欲しい。やる事は山ほどあるが、とりあえず今は睡眠が足りていない。

書き終えたら、もう、眠ろう。明日はバイトである。あーあ、台無し。