ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

12月7日 さらばしゅうとめよ

朝は8時30分に起床。

バイトがないにしては、早めの起床である。父と昼食に行く約束をしているので、昼食を朝食にしないようにの、早起きである。

お湯を沸かして飲む。バナナも食べ、一息をつく。

 

さて、本日はバイトの予定であったが、急遽なくなってしまった。収入が減るのは辛いが、作業ができるのはありがたい。

とりあえず、目覚ましがてら、ちらりとゲームをする。なんとクリアができたので、上機嫌で作業へと向かう。動画を並べて、切り刻む。11月中旬の、関西遠征の部分を、切る。

 

切っていたら、昼になる。

父と連絡を取り合い、近場のラーメン屋で合流する。私イチオシの店である。食券を買って、適当な雑談をしているとラーメンが来たので、啜る。父から、悪くない感想を頂く。少し嬉しくなる。

食べ終わり、店を出る。実家でコーヒーでもどうだいという誘いを頂いたが、絶対にダレて仕事をしなくなるので、やめておく。

父と別れたら、また事務所へ。

途中、天気が良かったので。コンビニでコーヒーと菓子を買い、歩きながら食べる。冬の晴れた日。住宅街の閑静。冷たい空気とコーヒーの香り。うむ、満悦である。もうしばらく散歩をする。

川沿いにて、ベンチに座ると、不細工な猫が膝に乗ってくる。この、このぶちゃいくめ。このやろうめ。しばらく撫でる。

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ちなみにこいつは、私は多部さんと読んでいる。やけにベタベタしてくるからである。安易。

少ししたら離れたので、別れを告げて事務所へ戻る。

 

戻ったら、もう一杯コーヒーを淹れて、また作業。動画を切る。

1年間の記録である「ノンフィクションの映像」も、なんだかんだ、あと少しである。しっかり、やろう。名残惜しくは、ない。むしろ早く終わらせたい、ぶっちゃけきつい。

 

さて、夕方になる。遅れまくっている「ヒズミ回奏」の録音をしたら、準備をして街へ出かける。

本日は、友人たるBemuda△のワンマンライブである。そして本日で、Ba.岡田さんは脱退、バンドは活休となる。見届けねばならぬ。

自転車を漕いで、街を駆る。土曜の夕方。人は多い。気をつけながら進む。

 

少し、店に寄って、フライヤーを置かせてもらう。店員さんと少し長めの雑談をしたら、例を告げて店を出る。

戻ると、自転車が消えていた。

虚無がそこにあった。私の意識は吸い込まれて、空しくも消滅する。空いた隙間に液状の絶望が流れ込む。なんてこったい。これは、ヤバイぞ。けっこう、ヤバイ。

周りを見ると、同じく違法駐輪していた1台も消えていたので、このやり口は多分国である。後日ハガキが届くだろう。悔しいが、悪いのは私だ。諦めて、歩いてキューブリックへと向かう。

 

到着。O.Aである世界のザキを、2曲しか見られなかった。無念である。申し訳ない。

知り合いに挨拶と雑談をしながら、バミューダの出番を待つ。会場には、結構な人である。いいなぁ。我々も、3週間後にはワンマンである。頑張らねば。

 

SEが鳴り、バミューダが出てくる。

ボルテージは最高潮である。そのまま演奏を始め、熱が唸り始める。

 

バミューダと始めて出会ったのはいつだったか、始めて見たのも含めて、もう完全に忘れてしまった。

しかし、Gt.Voのよたれ君も、Ba.の岡田さんも、私と同じ平成元年生まれであったため、すさまじい親近感のもと、一気に仲良しになった。

同い年、というものは、いつの時代も特別である。友人というジュースに、同い年というだけで、アルコールが混ざる感じはする。会って話すだけで、少しだけ酔えるのだ。

その後は主催に呼んだり、呼ばれたりしながら、ここ数年の仲は、結構深かったと思う。

そんな中、本日岡田さんは脱退する。理由は正直よーわからんが、バンドを続けていると失うものばかりである。辞める理由なんて、いくらでもでてくる。

岡田さんは、バミューダの他に自分のバンドもあるので、音楽自体を辞める訳ではないし、よたれ君も辞める訳ではない。

が、それでも私は、ひとつの区切りを感じる。何はともあれ、今後がどうであれ、本日間違いなく、何かは途切れる。それがとても切なく、とても辛い。

我々も30歳。そういう、歳である。

 

アンコールまでやりきって、現状のBemuda△は終了する。バミューダ、とりあえず、お疲れ様だぜ。

その後、フライヤーを配らせてもらう。しかし、お客さんは中々出てこない。愛されているなぁ。本当に、出てこない。

 

配り終わって、お客さんも出たら、搬出を少し手伝う。その後、打ち上げに参加させてもらえたので、打ち上げ会場へ。

先に着いていた世界のザキと談笑していると、荷物を積んでいたよたれ君がやってきて、宴は始まる。

料理を少しつまみながら、私はホットの緑茶を飲んで、話す。最近の音楽情勢なんかを、みんなで話す。

岡田さんとDr.のよしと君が到着したくらいで、私は終電のため、別れを告げて店を出る。もうすこし、特に岡田さんとも話したかったが、限界である。

くそ、こうならないように、自転車で来たのに、くそ、悔しい。

 

事務所に戻ったら、少しダレる。ブログ、長くなりそうで、書く気が起きない。

数時間後、なんとか書く気になったので、書き始めて、今である。

書き終えたら、流石に眠る。もうすこし早く寝るつもりだったのだが。くそ。

 

じゃあな、岡田さんよ。

いいプレイヤーだよ、君は。

君がいるバミューダを、君とよたれ君の絡みを、もうちょっと観たかった、とても残念だ。

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しかしまぁ、達者でな。遠からず会うだろうけど、それでも、達者で、な。