ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

あやしうこそ

 

 

 

2021/9/13

 

あやしうこそ

 

銭湯にて、考え事をまとめる。

コロナの影響が気にはなるけれど、銭湯だけは私の人生から外せない。銭湯というか、サウナですな。定期的に行かないと、頭の回転や神経の伝達が鈍くなるのがよくわかる。最低でも2週に1は行かせてくれ。

整理されたシナプスを使って、頭に浮かびくる色んな事を、携帯を片手に一覧にまとめる。やる事、やらねばならぬ事、やりたい事、やってしまってる事を徒然なるままに書き起こしていく。

時や手段は違えど、いつもそうやって、やるべき事をまとめながら、やったりやらなかったりしてここまで来ました。音楽云々ではなく、日々の習慣の改善や、部屋の掃除、食料品を買いに行くのだって、立派な「やる事」です。それを考えれば、今後死ぬまで、いつまでも尽きないやる事を考えながら、やったりやらなかったりして、一生は過ぎて行くのでしょう。30年生きる事ができましたので、50や60だって昔のように幻想ではなくなりましたよ。

考えていると気が狂いそうになります。徒然草には「あやしうこそものぐるほしけれ」、「妙に狂ったような気持ちになる」という意味の記述があります。わかるぜ兼好法師。さすが吉田の兼好さんですよ。

しかし、「あやしうこそものぐるほしけれ」というのは、意味とは裏腹になんだかのんびりしていて、とても良いですな。変に気負って悲観するよりも、少しだけ前向きになれる気がします。モノは言いよう、考えようですよな。

徒然なるままに、日暮らしして生きていきたい。刺激も波乱も欲しいけれど、その上で鎮座して過ごして生きたいもんです。